自転車旅だったからこそ出会えた自然や動物、人々との出会い
◆再出発(第一章より)
父が日本へ着いたその日、私は一人、夏の終わりのアラスカの荒野の一本道を、北極海目指しペダルをこいでいた。
2003年の初夏、74歳の“チャリダー”の父のアラスカ縦断自転車旅の伴走をするために、私はアラスカへ来た。アンカレッジから中部のフェアバンクスまでの約580kmの旅は、まだ白夜で晴れの日が多く、三十路半ばにして海外自転車旅デビューの私も、父に自転車旅について教わりながらなんとかこぎきることができた。
しかし、フェアバンクスでその先の難関であるダルトンハイウエイの旅の準備を兼ねて1週間くらい休んでいる間に、アラスカの短い夏は終わりを告げようとしていた。アラスカを北上する道は基本的には登りであり、楽ではなかったが、フェアバンクスから先は更に登りがきつくなり、ダルトンハイウエイに入れば、簡易舗装がボロボロになった悪路になる。67歳の時に単独でカナダを自転車で縦断した父だが、アラスカの冷たい雨に打たれながらきつい上り坂を走り続けることで消耗し、走行2日目にリタイアし、私たちのダルトンハイウエイへの挑戦は終わった。バスでフェアバンクスへ帰った後、プルドーベイへ行くバスツアーに参加し、北極海を見てから父は帰国した。
「確かバスでプルドーベイまで行ってきたんだよね。また行くの?しかも一人で?」
◆目次
1.再出発
2.ユーコン川まで
3.熊との遭遇
4.ツンドラの大地を走る
5.飛行機ヒッチハイク
◆著者について
山田明希(やまだあき)
アラブ首長国連邦アブダブ在住、アラビア語通訳・コーディネーター
調査会社勤務を経て、サハラ縦断・アフリカ26カ国を含む世界90ヶ国を一人旅。旅でイスラーム文化に興味を持ち、アラビア語習得のためエジプトで計6年の留学&就業。アラビア語を活かし、中東での文化交流事業や中東文化の日本への紹介活動、アラブ人の日本観光ガイドやコーディネイトに携わっている。旅エッセイも多数執筆。
(主な受賞歴)
優駿競馬エッセイコンテスト佳作「ガナダ・パンターズクラブ」
JAL世界の旅エッセイコンテスト入賞「エルサレムの雪」
第12回JTB旅行記賞入選
「父娘チャリダー(自転車族)、白夜のアラスカを行く」
hokkyokukennodaishizennonakawohappyakukiro: darutonhaiwayjitensyatabi (Japanese Edition)
Sobre
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