「ただ好きで楽しい、という氣持ちがどんなにパワフルか。
どんなに他人を巻き込むチカラがあるのか。
それを身をもって体験できたのが、この旅だったんです。
わたしはわたしのままでよかった。
じぶんの好きなことに、興味に氣持ちにやりたいことに、間違いなんてなかった。
そしてじぶんの時間も人生も、やっぱりじぶんでつくっていけるものなんだ。
旅のように、自由なものだったんだ。」(あとがきより)
さて質問です、こんなときあなたならどうしますか?
◎ただあいさつした人、電車やバスでとなりあった人、道で声をかけてきた人にも、よくレストランやバールでお茶やごはんをごちそうしてもらったら?
◎「子どもに日本人を見せたいから」と家に招待されたら?
◎ヒッチハイクしたら車で遠くまで送ってくれたり泊めてくれる親切なひとがいたら?
◎いきなり野外ステージで飛び入りで歌うはめになったら?
◎ひょんなことで声かけられて招待されたシチリアの農家ではニワトリを締めて歓待してくれたら?
◎ハンガリーの高校生の女の子に声かけられてその子のウチのリビングのソファに泊まることになったら?
◎ナポリでは、バイクにひかれて運ばれた病院の外科のドクターに「入院する気がないなら」と、その晩家に泊めてもらい、マンマの手料理を食べさせてもらったら?
わたしだったら
「歌います!」笑。
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こんにちは!はじめまして!岡山リツコと申します。
その昔、私はジャズシンガーとしてヨーロッパを放浪していたことがあります。
それは、今からかれこれ25年ほど前のことなんですけどね。笑
私は、べつに日本でジャズを歌ってぶいぶい稼ぎまくっていた訳でもなく、
ジャズが大好きな「だけ」で、大学のサークルでやっとスコア(譜面)の読み方を習っても「わかんない〜」と泣いてた、そんな駆け出しのどこにでもいる女の子でした。
そもそも、旅に出る前には、
じぶんがそこで歌を歌う、まさかジャズを歌うことになるなんて思ってもいなかったんです。
そもそもわたしが長い旅に出た理由それは、
当時のわたしが、若いときにありがちな、
今考えると、「青い」とも「まっとうな」とも思えるそんな氣持ちを抱えていたから。
(意外にマジメなとこあったんです。笑)
大学に進学したわたしは、ますます忙しくなる毎日に
「じぶんの意思とは無関係に流されていくような」危機感を感じていました。
なんだか毎日忙しすぎて、そういうことを考える時間も余裕もない氣がしていて。
じぶんの人生なのに、じぶんできめられない。
じぶんの時間なのに、じぶんで決断できない。
考える暇もないなんて、そんなのなんかおかしいよね?
わたしはただ、どうしたらじぶんらしく生きられるのか、その答えが欲しかったんです。
大学で教授に教えてもらうような答えじゃなく、
じぶんで体感できるような、ちゃんとなっとくできるような答えが。
ちょうど二十歳になる歳でした。
わたしは、それからの「じぶんの人生を生きるためのコンパス」を探していたんですね。
そんなわけで、半ば逃げるように出かけていったヨーロッパ。
終わってみたら、ジャズを歌いながらの放浪の旅になっていたその旅は、
意外にあっけなく始まりました。
慣れ親しんだエアポートから、
30キロのバックパックに、音楽と本と小さいナベとフライパン、少しの着がえと地図を詰め込んだわたしは、15時間後には「大学」の「日本の社会」のワクからも、ぴょーんと飛び出していたのです。
旅をとおして得られた答えは、25年経った今も
わたしのいちばん大事な部分に「確信」として根付いています。
それでは
『放浪のリツコジャズ』お楽しみください ♪
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