私は医療系の国際NGOで働いています。ただし、私は医療スタッフとしてではなく非医療スタッフ、アドミニストレーションのポジションの仕事をしています。
この仕事に従事するまでは、文化系の私立大学で国際法・国際政治を学び、大学卒業後は民間の建設コンサルタント会社に就職した後、民間の会社を転々とし、NGOの団体に入りました。
この間、国際社会のみならず、日本国内でも情勢が大きく変化しました。また、それに伴い個人の価値観や働き方にも変化が生じていているのを強く感じています。
私が大学を卒業し、民間の企業に就職した頃は、バブル経済で、日本の大手建設会社は、大型のインフラ案件をたくさん受注していました。こうしたなかで、国際協力を目指す日本の若者は、大学で建築、土木といった理科系の分野の学部を専攻し、欧米の大学院で博士号を取得する傾向にありました。
但し、私は国際関係法学科を卒業し、欧米の大学院で勉強することもなかったのですが、現在医療系の国際NGOで働いています。私が、大学を卒業した頃には国際NGOは現在のように日本では認知されておらず、数少ないNGOでもその頃正職員は働いていなかったと思います。そのため、「途上国で働く」という思いを実現するため、最初は民間の建設コンサルタント会社に就職し、3年後インドネシアに赴任しました。その後、しばらくは日本の民間企業で勤務した後、40代で再び国際協力の仕事に戻ってきて、ケニア、スーダン、ラオス、キルギスタンで勤務しました。しかし、海外で働く前に私が「途上国で働く」ことを政府機関の相談窓口の方に相談しても、専門性がない、資質がないなどの理由で反対されました。その方は、自分の経験から言っているので、反対したとしてもいたしかたなかったと思います。私の国際協力の仕事に従事する試行錯誤の過程は、必ずしも正攻法とは言えないかもしれませんが、同じく文科系の大学を卒業し、民間の会社に就職したが、国際協力の仕事に興味があり、いつかはやってみたいと思っている若年層の役にたつのではないかと思うようになりました。
しかし、国際社会・国内社会といった環境が変化し、価値観や働き方が多様化していくなかで、国際協力のキャリア形成の仕方も以前とは違ってきているように思います。私が政府機関の相談窓口の方に国際協力の仕事の可能性を相談した時のように、一方的に断られるようなことになっては、国際協力の仕事を行うチャンスを奪ってしまうことにもつながると思います。
国際協力の仕事は、途上国という厳しい環境で欧米の人とコミュニケーションをとって働いていくことは事実ですが、自分にはそのための能力、資質がないからと言って、最初からあきらめてしまうのはもったいないと思います。
私は、いまでも自分に国際協力に必要な能力、資質が備わっているとは思っていません。でも、国際協力の仕事に出会いたくさんの経験をして、いろいろな人と出会い、良かったと思っています。私はこの本で若年層を対象にした国際協力でのキャリア形成について書いていますが、海外で働きたい、生活がしたい、国際貢献がしたいという中高年の方にも参考にして頂ければ幸いです。
How those specializing in liberal arts can be (Japanese Edition)
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