日本医学史の碩学として知られ仏教関連の著書も多い富士川游撰著による新撰妙好人伝第十二編「盤珪禅師」(昭和14年発行)の復刻版。
盤珪禅師:苛酷な修業の果て、死ぬ寸前ぎりぎりの所で「不生の仏心」を悟る。その後没するまで、方言交じりの親しみやすい言葉で広く一般庶民に法を説いた。『我我は生れつき不生の佛心といふものを持つて居る。それを明かに知れば一切の事が調ふのである。しかるに、我我には生れてから後、智慧といふものがあらはれ、それによりていろいろの分別をするがために種種の迷妄の心が生ずるのである』
・新選妙好人傳序文より
「新選妙好人傳」は宗敎の心が個々の人にあらはれる狀態を示すことを主としたのであるから、所謂法悦の狀況を記載することはなるべくこれを避けて、むしろ眞實に宗敎の心をあらはしたるものと認められたる人の精神の狀態を心理學的に分析することをつとめたのである。
・凡例より
この書は、高僧としての盤珪禪師を傳ふるためでなく、宗敎人として自由・安靜の生活をなされたる盤珪禪師の一生を世に紹介しやうとして、「佛智弘濟禪師行業略記」「盤珪佛智弘濟禪師御示聞書」「盤珪禪師」、その他諸書に載せられたる盤珪禪師の傳記・佚事の中より特に禪師の面目を窺ふに足るべきものを鈔出したのである。
【目次】
・新選妙好人傳序文
・凡例
・画 盤珪禪師
・盤珪禪師
禪宗 盤珪禪師 その生立 不生の佛心 自是他非 不生不滅 本心の歌 慶喜の心 不生禪 自己否定 奇特の心底 惡僧庇護 自律嚴粛 癩人憐愍 損益得喪 慧命尊重 平生の行狀 示寂 餘言
Hukkokuban Bankei Zenshi : Shinsen Myokojinden daijunihen (Japanese Edition)
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