「ハイパーゲームって、知ってる?」
関東地方のどこかにある、眠っているような町。
高校生の鯨峰不二之は、穏やかな日々を過ごしていた。
大学生の兄と仲良く暮らし、学校には友達がいて、
お金に困るわけでもなく、それなりに楽しく暮らせている。
ただひとつ、数ヶ月に一度の“それ”さえなければ。
そんな折、ご近所に男の子が引っ越してくる。
顔が良くて、頭も良くて、お調子者で馴れなれしい。
空呂木冬宇という名の少年は、不二之のクラスメイトとなり、
毎朝、登校時には親し気に声をかけてくるようになった。
けれど、鏡を目にするたび不二之は顔をしかめてしまう。
いつも教室の隅で、黙々と読書に勤しむ地味な自分。
――わたしとあなたは違うの。
その一言を冬宇に告げられないまま、時が過ぎてゆく。
「ハイパーゲームそのものはどうでもいいんだ。
君がそれを知らないということが重要なんだよ」
この瞬間は、存在しない。
この会話は、消えてゆく。
この想いは、幻になる。
幸せになることを夢みた少女と少年が
世界の不条理に挑む“途方もない物語”
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東京創元社主催の第23回鮎川哲也賞に応募し、一次選考通過(二次選考にて落選)した長編小説『ハィパァゲィム』を全面的に改稿・加筆しました。
上巻と下巻とで価格設定が異なりますので、ご注意ください。
Hypergame vol1: Eudaemonics of UTSUROGI Huyu (Japanese Edition)
Sobre
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