Inochiwo Tsumugu 1: Inochiha Darenomo Mononanoka (Japanese Edition)

　私は生の本質を知りたいと願う。たとえそれが望むものではなくとも、苦悩に満ちていたとしても。それを模索すべく私はここに文章を綴ろうと思う。見いだすことができない答えを探すのは無謀かもしれない。徒労に終わるであろうことに取り組むのは愚行かもしれない。それでも私は心血を注いで綴ろうと思う。なぜならば私にとって文章を書くことが生きることだからである。そして私の文章は私が生きていたことの証しになるからである。
　いつの日か誰かが私の文章にめぐり会い、そこに生の痕跡を見つけ何かしらの意味を読み取ってくれるならば、私の命は誰かに引き継がれたことになる。それを願って私は綴りたい。それが「いのちをつむぐ」ことになるから。
第一章　赤ちゃんポストで赤ちゃんの命は救われるのか
第二章　代理母出産はなぜ法律で認められないのか
第三章　安楽死を認めることは殺人を認めることなのか