1.ご挨拶
1)真理の探究軌道
何が「正しい」のか。社会人になり多種多様な矛盾と対面するほどに正しさへの認識も複雑な様相が映し出され単純な答えを作り上げる難しさに気づかされる。特定の領域に身を置き、生存へ向けた最良の方法には、単純に理想通りにはゆかない各種矛盾を内包し、理想と現況と妥当な方法を導出する現実的な世界に向き合うことになる。すっきり割り切れる事ばかりにはなく、どこか後ろめたさを抱えながらも、真なる利益への発想を途絶えさせずに、なるべく内外との最良性を見出す改善の習慣が備わり、堂々と胸を張って自己生産性への自信を積み重ね、気持ちの良きエネルギー循環を遂げたいという欲求が残される。これがいわば「真理の探究軌道」とも言え、この持続性において、確かな「正しさ」への答えに近づき、現況の対面と正しさへ向かう方法を投じる習慣的性質が作られる。そして、長期ビジョンなる概念なども出現し個別現象への正当性の根拠と備えられて一定の納得感を自他との間で共有し物事の最良性を作り自信めいた肯定の意識を抱くと共に不足を抑え前を向いた良性の力や意識の繋がる生産へ及び良き緊張状態を保ち健全な皮膚感覚が内蔵される。「完璧な自己でありたい」なる欲求が少なからず起こると同時に限界を抑えつつ、自己の個性の認識と他者への尊重と協働の相関をもって大きな理想と完全性の高い構図へ向かう意欲が投じられる。特定的技術の改善と哲学や文化の営みの並行的な創造から向上心の途絶えぬ健全な主体性を持続させる。「日本文化原論」においては、特にこの完全性の高い構図への問いと答えを探し提起する生産の特徴にあり、「万人的」や「不動性」や「確信的利益」等という課題をもって創造性を起こす領域となり各種概念の根源性やあるべき全体観を導出する営みが展開されます。多くの矛盾意識は「安定と自由」や「静と動」といった維持と変化への軋轢を根に最良性を見出す軌道となって出現する。自己と他者の生存欲求との対立に向き合い自他との持続的な共存性を見出す創造へ及んで対立と調和を引き出す観点が抽出される。生存への同一価値が確認され、自他の個性と協働へ及ばせ貢献に応じた分配の公平な行使に至り、不調和性を残さぬ作為から持続的な利益の生産性が見いだされる。同一欲求となる最大公約数に相当する世界観の探究へ及んで「万人」なる人間一般の利益概念を描く思慮へ進む。大きな利益を視野に含め、特定の個性や利益への性格を掴み、妥当な分配を求める根拠が掴み出される。出すぎでもなく遠慮しすぎでもない妥当な点を見出し内外との調和が遂げられる。こうした想定から少なからず多くの人の関心に及ぶ「普遍性への探究分野」が出現し「正しい」という答えを掴むのに不可欠な領域に思われます。堂々とした「根拠を掴み」気持ちの良き自己でありたいなる志向性や感性と出現する。日本文化原論シリーズも一巻から四巻の執筆を経て、本書は三巻と四巻を合わせて一冊に纏めると共に改良点を加えて五巻という構成を図りました。一応、当該著作において完結的な答えを表せたような気になり「完結版」と名した次第です。読者の皆様とのより良き普遍原理の形成と実現への改善と協働の探究は終わることはなく、これを機により良き文化の協働生産者へと連なりましたら幸いです。
目次
1.長期ビジョン
1)文化の感性と概念
2)創造性の概念や原理
3)意図する主体性像
4)生産原理と概念形成
5)教育・文化の役割と適正
6)文化政策
7)永遠の動態という静態原理
8)健康体の基礎
9)教育文化原理
2.日本文化原論Ⅲ 洗練集約版
3.日本文化原論Ⅳ 人類永続への方途
4.目録集
5.プロフィール
(A5サイズ 176ページ、120,037文字ほど)
Japanese culture: Static principle of eternal dynamics nihonbunkagenron (Japanese Edition)
Sobre
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