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    Japanese Translation and Explanation of Tatsui Babas Elementary Japanese Grammar: Its Translation and Explanation (Japanese Edition)

    Por Isamu HAYAKAWA

    Sobre

     馬場辰猪は森有礼のばかげた私案に憤慨し『日本語文法初歩』を作成した。森の案というのは、英語を日本の国語として採用するというものであった。それを主張した森有礼の『日本の教育』は明治6年 (1873) の1月にニューヨークで出版された。それを、馬場辰猪はロンドンにおいて読んだ。その時、森は満25歳、馬場は満22歳だった。『日本の教育』に示されている極端な英語崇拝に馬場は業を煮やし、その反論として日本語文法の入門書を自らの手で作成した。それが、『日本語文法初歩』(An Elementary Grammar of the Japanese Language, with Easy Progressive Exercises. London: Trübner and Co., 57 & 59 Ludgate Hill, 1873) である。この書は『日本の教育』が出版されたのとまったく同じ年に出された。『日本語文法初歩』それ自体には出版月まで明記されていないが、自叙伝にはこう示されている。「日本学生会という名称の会が立てられて、辰猪はその会合で、日本語に関する講演をなし、日本語文典を会衆に示したのであるが、その書はその時丁度公刊して、ホウトン卿に公献したものであったのだ。これは1873年9月のことであった。」馬場にとってはまったく専門外の日本語文法書を書き、見知らぬ地で初めて本を出版するという仕事を、このような短期間(9カ月足らず)に成し遂げさせたものはいったい何であったろう。1つには、イギリスにおいて3年間ほど英語を学ぶなかで、英語を学ぶことの意義や英語を学ぶことの困難さに思うところあり、森の考えにひどく憤慨したからであろう。他にもこのようなことも考えられる。森に限らず日本の知識人の一部には既にこのような考えを持つ者が少なからずいて、情勢次第では実行されることもありうると推測していたにちがいない。このため、自らの意見を広めることに一刻の猶予も許されないという焦燥感がそうさせたように思われる。事実、馬場はこの書をロンドンにおける日本学生会の会員に配布し、自ら講義までしたといわれている。
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