■技術翻訳 奥義と裏技 第7巻は、前巻(第6巻)「トミイ式英文データベース構築法」概説編に次ぐ、実践編 第7巻です。
■本書は、実践編として、どのようにして英文データを収集し、分類し、「カード方式」や「コンピュータ方式」で収納していくか、その方法を、デモンストレーションを交えながら具体的に解説しています。
■本書の最後には「トミイ方式」の「産物」、すなわち、「トミイ方式」を継続的に実践して初めて得られる「収穫」ともいえる、以下のようないくつかの重要な事例を示しています。
1) availableについて
availableは、非常に汎用性のある単語です。肯定的なシチュエーションならばどこでも使える、大変便利な言葉です。特にavailableはcommerciallyと一体になって「市販される」という意味にも使われます。いろいろな用例を収集することにより、普通の辞書には出ていない訳語が1つ増えることになります。
2) 副詞bestについて
本書では、普通では思いつかない、以下の例のような、副詞としてのbestの訳し方と使い方を、解説しています。
・This calculation is best done by a computer.
3) 前置詞 withについて
前置詞のwithにはいろいろ意味や用法があります。本書では、その中の1つで、英例文をたくさん集めて見ないと分からない、以下のような用法を取り上げています。
・The new machine has been put on the market, with successful results.
4) 補足説明する用法について
技術文を見ていて、2つの文が記述されてはいるが、最初の文は完全な文であるのに対し、2つ目の文は述部動詞が無く、その代わり動詞が分詞で表されているという文に出会うということがよくあります。それは、最初の文と2つ目の文の関係が、① andでつなぐほど「対等」ではなく、② ピリオドで区切って2つの文にするほど「関係が薄い」わけでもないという場合の文章構造です。
■「トミイ方式」を始めてみましょう!!
「石ころを珠に」磨き上げる喜びを知るはずです。
現代社会では、毎日、おびただしい量の情報が流れ込んできています。しかしその情報は、そのままでは石ころでしかありません。それを拾い集め(収集し)、磨いて(分類して)初めて、石ころが珠となります。これが「トミイ方式」です。
■「トミイ方式」の目的を決めましょう!!
「トミイ方式」の間口の広さ、奥行きの深さに驚くはずです。
「トミイ方式」を一言でいうと、「何の目的で、何を集め、それをどのように分類するか」です。まず、「トミイ方式」の3つの機能、「学習」「活用」「制作・発表」の優先順序を決めましょう。
目次
ご利用に際して
電子書籍発行に寄せて
まえがき
○英文データの分類・収納方式
1. 「カード方式」とは
1) 7つ道具
2) カードとは
3) カードの種類
4) カードの作り方
5) 「カード方式」のメリット・デメリット
2.「コンピュータ方式」とは
1) 分類表
a) 「簡易式分類表」
b) 科学技術英語 用法・実例データベース(CD)
c) トミイ式英文データ収集・分類・収納方式に関する1年制通信制講座
2) 「コンピュータ方式」のメリット・デメリット
●Teatime:「他人の真似は止めなさい」「そうはおっしゃいますが….」
○英文データ収納のデモンストレーション
1. 「カード方式」による分類済み英文データの収納法
1) デモンストレーション
a) カードの種類
b) カードの中の情報
c) 手書きの例
★翻訳のヒント1:「物理量」の「変化」の「の」は
★翻訳のヒント2:「 ~の場合」という意味の前置詞
★翻訳のヒント3:2つの「場合」の比較
d) コピペ(copy & paste)法
★翻訳のヒント4:進行している「状態」を be+in+名詞 で書く
★翻訳のヒント5:「____の有無」はどう訳す?
★翻訳のヒント6:「何々なるものは、」という場合
★翻訳のヒント7:「モノ」とか「コト」などを列挙するときの4つのパターン
★翻訳のヒント8:「種類」の表現
2.「コンピュータ方式」による分類済み英文データの収納法
1) デモンストレーション
a) 「分類表」とは
b) 「分類表」への英文データ貼り付け上の注意
c) 採取する英例文
●Teatime: 和製provideの必要性
★翻訳のヒント9:数値に範囲のある場合は複数形
★翻訳のヒント10:「下から~まで」はup to ~、「上から~まで」はdown to ~
○英文データの石ころから珠への変身
1. 「トミイ方式」の産物
1) availableについて
2) 副詞bestについて
★翻訳のヒント11:副詞のbestをうまく訳すには?
3) 前置詞 withについて
4) 補足説明する用法について
5) 表現のバリエーションについて
a) 日本語のバリエーションの例
b) 英語のバリエーションの例
6) 無生物主語構文の場合
2. 「トミイ方式」の将来
1)「カード方式」のこれから
2) 「コンピュータ方式」のこれから
3. 「トミイ方式」を書き終えて
あとがき
次巻のお知らせ
編集後記
奥 付
著者略歴
富井 篤: 1934年横須賀生まれ。日本大学理工学部卒業。アメリカ系産業機械メーカーを退職後、(株)国際テクリンガ研究所を設立、爾来、翻訳歴40年、翻訳指導歴37年、執筆歴35年。著作、訳本・CDを含め40冊
■本書は、実践編として、どのようにして英文データを収集し、分類し、「カード方式」や「コンピュータ方式」で収納していくか、その方法を、デモンストレーションを交えながら具体的に解説しています。
■本書の最後には「トミイ方式」の「産物」、すなわち、「トミイ方式」を継続的に実践して初めて得られる「収穫」ともいえる、以下のようないくつかの重要な事例を示しています。
1) availableについて
availableは、非常に汎用性のある単語です。肯定的なシチュエーションならばどこでも使える、大変便利な言葉です。特にavailableはcommerciallyと一体になって「市販される」という意味にも使われます。いろいろな用例を収集することにより、普通の辞書には出ていない訳語が1つ増えることになります。
2) 副詞bestについて
本書では、普通では思いつかない、以下の例のような、副詞としてのbestの訳し方と使い方を、解説しています。
・This calculation is best done by a computer.
3) 前置詞 withについて
前置詞のwithにはいろいろ意味や用法があります。本書では、その中の1つで、英例文をたくさん集めて見ないと分からない、以下のような用法を取り上げています。
・The new machine has been put on the market, with successful results.
4) 補足説明する用法について
技術文を見ていて、2つの文が記述されてはいるが、最初の文は完全な文であるのに対し、2つ目の文は述部動詞が無く、その代わり動詞が分詞で表されているという文に出会うということがよくあります。それは、最初の文と2つ目の文の関係が、① andでつなぐほど「対等」ではなく、② ピリオドで区切って2つの文にするほど「関係が薄い」わけでもないという場合の文章構造です。
■「トミイ方式」を始めてみましょう!!
「石ころを珠に」磨き上げる喜びを知るはずです。
現代社会では、毎日、おびただしい量の情報が流れ込んできています。しかしその情報は、そのままでは石ころでしかありません。それを拾い集め(収集し)、磨いて(分類して)初めて、石ころが珠となります。これが「トミイ方式」です。
■「トミイ方式」の目的を決めましょう!!
「トミイ方式」の間口の広さ、奥行きの深さに驚くはずです。
「トミイ方式」を一言でいうと、「何の目的で、何を集め、それをどのように分類するか」です。まず、「トミイ方式」の3つの機能、「学習」「活用」「制作・発表」の優先順序を決めましょう。
目次
ご利用に際して
電子書籍発行に寄せて
まえがき
○英文データの分類・収納方式
1. 「カード方式」とは
1) 7つ道具
2) カードとは
3) カードの種類
4) カードの作り方
5) 「カード方式」のメリット・デメリット
2.「コンピュータ方式」とは
1) 分類表
a) 「簡易式分類表」
b) 科学技術英語 用法・実例データベース(CD)
c) トミイ式英文データ収集・分類・収納方式に関する1年制通信制講座
2) 「コンピュータ方式」のメリット・デメリット
●Teatime:「他人の真似は止めなさい」「そうはおっしゃいますが….」
○英文データ収納のデモンストレーション
1. 「カード方式」による分類済み英文データの収納法
1) デモンストレーション
a) カードの種類
b) カードの中の情報
c) 手書きの例
★翻訳のヒント1:「物理量」の「変化」の「の」は
★翻訳のヒント2:「 ~の場合」という意味の前置詞
★翻訳のヒント3:2つの「場合」の比較
d) コピペ(copy & paste)法
★翻訳のヒント4:進行している「状態」を be+in+名詞 で書く
★翻訳のヒント5:「____の有無」はどう訳す?
★翻訳のヒント6:「何々なるものは、」という場合
★翻訳のヒント7:「モノ」とか「コト」などを列挙するときの4つのパターン
★翻訳のヒント8:「種類」の表現
2.「コンピュータ方式」による分類済み英文データの収納法
1) デモンストレーション
a) 「分類表」とは
b) 「分類表」への英文データ貼り付け上の注意
c) 採取する英例文
●Teatime: 和製provideの必要性
★翻訳のヒント9:数値に範囲のある場合は複数形
★翻訳のヒント10:「下から~まで」はup to ~、「上から~まで」はdown to ~
○英文データの石ころから珠への変身
1. 「トミイ方式」の産物
1) availableについて
2) 副詞bestについて
★翻訳のヒント11:副詞のbestをうまく訳すには?
3) 前置詞 withについて
4) 補足説明する用法について
5) 表現のバリエーションについて
a) 日本語のバリエーションの例
b) 英語のバリエーションの例
6) 無生物主語構文の場合
2. 「トミイ方式」の将来
1)「カード方式」のこれから
2) 「コンピュータ方式」のこれから
3. 「トミイ方式」を書き終えて
あとがき
次巻のお知らせ
編集後記
奥 付
著者略歴
富井 篤: 1934年横須賀生まれ。日本大学理工学部卒業。アメリカ系産業機械メーカーを退職後、(株)国際テクリンガ研究所を設立、爾来、翻訳歴40年、翻訳指導歴37年、執筆歴35年。著作、訳本・CDを含め40冊