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    Jerry Mcallister Peripheral Book1 (Japanese Edition)

    Por MIYAZAWA GEKKO

    Sobre

    宮内庁の担当官、氏家(うじいえ)はこの日、熊猫族という人間ではない生き物が、
    300年に及ぶ島流しを終えて東京にやってくることを記者会見の席で発表する。
    そこに現れた、神谷ジェリー。
    ジェリーは305歳、顔はまるで猫の様で、頭の上に耳があり、全身キジ白と呼ばれる模様の熊猫族である。
    彼ら一族には寿命が無く、天井渡りという弱いテレパシーが使える。
    しかし、大騒ぎになることを恐れた氏家は、ジェリーについてほとんど何も語らずに記者会見を終えてしまう。

    半年後、ジェリーはお母さんとの約束を果たすため、東京でラーメン屋さんを開店しようと奔走するもうまくいかなかった。
    そんなある日、上野公園でホームレスをしている菅原という男性に出会う。
    彼には多くの友達が居たが、ホームレスになるより前の友達が一人もいなかった。
    ご家族の方はどうしているのですか?
    ジェリーが思い切って聞いてみると、菅原は一枚の写真を見せた。
    そこには、立派なスーツ姿の菅原と、ドレスを着た奥さん、そして真っ白な七五三のような格好をした子供と、大きなひまわりの花束が写っていた。たくさんの人が彼らを祝っている様子で、とても幸せそうだった。
    「俺の一世一代の日、わかるかい、オープニングベルを鳴らしたんだよ、失ったものはすべてここにある。」
    彼は7年前、自身の会社が上場し、人生の絶頂を迎えるも、その当日、すべてを失っていた。

    浅草にある老舗高級靴メーカー「コルセア」で働く「ハク」さんは、韓国系中国人である。彼は、7万円もする高級靴の製造工程で、恐ろしいとされる複数の作業をこなせる職人だった。彼には日本に住んでいる娘と孫が居たが、ビザはとっくに切れており、不法滞在であった。コルセアの社長「立石」は、そのような境遇にある複数の不法滞在者をかくまってきたが、不動産事業の失敗の影響により、間もなく破綻する運命にあることを従業員に告げる。

    柿木雨音(かきのきあまと)は、銀行の取り立て部門で働いていた。
    消費者金融部門で働いていた数年間、彼は自殺者を一人も出さなかったことから、
    「柿坊主」と呼ばれるようになり、銀行で発生するトラブルで、もうどうにも簡単には解決出来ないという段階になると、彼のところにまわってきてしまうようになっていた。
    父親の死をきっかけに、銀行を退社し会社を設立。事業はうまくいっていたが、以前お世話していた菊池の提案により、人工知能の部門を立ち上げることになった。
    試作機、「チョキ」が本物の知性を持っていると判断した柿木は、人工知能部門を成功させるべく、新製品の計画を立てる。
    しかし、菊池の提案する要求予算があまりにも莫大だったため、世界中の大手メーカーと交渉するも、
    彼は、「舞と知性の違い」の話を理解してくれる相手としか手を組もうとしなかった。
    しかし、デイビッドマカリスターとの出会いと、新製品グーパーの発売を機に、一気に成功への階段を登り始める。


    柿木と菅原は、7年前の「コルセア事件」でつながっていた。
    「平凡のままであればそれでいいだろう、だが幸せになる事は許さない。」
    この言葉を忠義として、沈黙を守り続けてきた男が、その日、立ちはだかる。
    その日は、菅原がすべてを失った日と同じ日であった。

    ジェリーは、その日、300年前と同じく、介入を決断した。

    デイビッドマカリスターは、ついにジェリーの正体を知る。


    本作は、三部作まで展開する予定の第一部です。

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