John Cage and Buddhism (Japanese Edition)

ジョン・ケージJohn Cage (1912-1992) は、おそらく20世紀最大の前衛音楽家・作曲家の一人に違いない。
しかしながらケージの「偶然性の音楽」を西洋美学の範疇だけで解釈するのは無理がある。
それは、鈴木大拙を通じて仏教、特に禅の影響を強く受けているからである。
従って、ケージの作品を解釈するには仏教思想からのアプローチが不可欠なのである。
本書は、ケージの３つの作品『34’46.776’(1954)』『4'33"(1952)』『Concert for Piano and Orchestra』(1957−8)』
を唯識、禅、止観、華厳経など仏教思想の立場から解釈している。

著者　河合孝治　サウンドアーチスト　河合　明　学際芸術研究家