本書は「17歳の日記 ~統合失調症患者の記録~」
「17歳の地図 ~統合失調症患者の記録 第二巻~」
に続く、完結編です。
「17歳の日記」では精神科病棟での日記を書籍と言うカタチに書き起こし、
「17歳の地図」では、精神科病棟を退院してから、印刷会社で
印刷工として働く様子を日記から書籍と言うカタチに書き起こし、
日本基督教団のT教会に導かれるまでを、書き綴りました。
本書「18歳に架ける橋」では日本基督教団T教会での
人々との出会いや、その時、何を考えていたかを赤裸々に
当時の日記から書き起こしましたが、
17歳から18歳までの私は、正統派キリスト教では
異端とされている「スウェデンボルグ主義」の考えを持っていました。
この「スウェデンボルグ主義」と言う思想は、
今思うと甚だ評価するに値しない思想なのであると思いまして、
当時の日記にはそれらの考えが細かく記されているのですが、
本書を読まれるかたが、そういう誤った道に迷い込まないように
配慮しまして、あえて、スウェデンボルグ主義の思想・主張は割愛してあります。
本書は最初「17歳の地図」の続きから書き始めたのですが、
「17歳の地図」を読まれていないかたにも、日本基督教団T教会に
始めの一歩を踏み入れた、その日から、記載するのが良いと思いまして、
第一章では「リプライズ」と言うカタチで挿入してあります。
ですので「17歳の地図」を読まれたかたは、
第二章から読み始めて頂く事とし、
第一章は読まれなくても、話は通じるようになっています。
本書は17歳(1987年)に、日本基督教団T教会へ
一歩足を運んだところから始まり、
T教会での出来事が主題となっていますが、
その後、ビジネスの世界で忙しく働く事となる、
C社での様子も綴られています。
C社での活動は「あとがき」に記すとしますが、
当時のT教会と言うところは、若い人がものすごく沢山通っている、
まさに「若者のよりどころ」でした。
ですから、T教会の中では、年ごろの若者が大勢いますので、
あちらこちらで、いわゆる「ロマンス」が生まれていたようです。
(私は一部しか知り得ませんが。)
もちろん、主イエス・キリストの御名(みな)によって集う
若者たちですので、信仰を持って、異性を尊重しつつ、
兄弟姉妹の「ロマンス」が次々に生まれているような
土壌を持っていました。
私も当時は17歳~18歳でしたので、
異性には非常に関心のある年ごろです。
また、私は極端な「メンクイ」でもありました。
ちょっと顔立ちのカワイイ、T教会の人を見ると、
すぐに惚れ込んでは、その女性に彼氏がいると知ると、挫折し、
次の女性に気が移る、実に「気の軽い」男だったと思います。
まあ、17歳~18歳の思春期真っ只中の、
「モテない」タイプの男の心理というやつです。
あちらこちらの女性に想いをはせては、
撃沈していくことを繰り返していました。
当時のT教会の牧師である
「ショウジ先生」と「アキコ先生」は、
左翼の大物であり、メソジストであり、
さらには、「キリスト教は牧師が信徒に教えるものである」
と言う主張を持っていたのではないかと思います。
この考えは、1995年にT教会の二代目牧師である、
N崎先生と出会う事により、
「キリスト教と言うのは、基本的な事柄は、確かに教わらなければならないが、
そこから先は、信徒自らが考えるものである」
と言う、いわゆる「教わるキリスト教」ではなく
「考えるキリスト教」と言う事を、N崎先生に学んだ気がします。
しかし、本書は1987年~1988年の事実について記述していますので、
N崎先生との出会いや、N崎先生との思い出などは、
別の機会に、また著作を変えて、発表したいと思います。
本書には、統合失調症に関する記述は非常に「稀」になっています。
その代わり、T教会での「思い出」に主題を置いています。
若者たちの中に私が混じり、私が何を考え、
何があったのか、と言う記録として本書を刊行いたします。
JYUUHASSAINIKAKERUHASHI: TOUGOUSHICCHOUSHOUKANJANOKIROKUDAISANKAN (Japanese Edition)
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