主人公は四十三歳のダメサラリーマンである小玉。息子である十四歳の大晴に、もう一度父親として見直してもらうために、テレビ企画の父親たちによる料理対決に応募していた。
小玉は料理の腕を磨くために料理教室も始めていた。そこで同い年の大山栄蔵に出会う。大山栄蔵は大企業の部長。料理に関してもプロが認める腕前を持っていた。
大山栄蔵とは料理教室の企画で米料理対決をする。審査員は七名。小玉は二名の票を先制で得て、大山栄蔵を焦らせる。しかし、最終的に四対三で負けてしまう。
大晴は中学でテニスクラブに入っていた。川田は小玉の上司の息子。小玉が仕事でミスばかりすることを父親から川田は聞いて、大晴をバカにしていた。
放課後、三年生キャプテンの米屋に呼ばれた大晴は、米屋から「次のキャプテンは川田じゃなく、お前がなれ」ということを言われる。ただし、そのためには副キャプテン常間と川田を校内のトーナメント戦で倒さなければならなかった。
料理対決予選は大山栄蔵は三位通過、二位通過は同じ料理教室に通うイケメンで四十一歳の本城、そして小玉は一位通過し、他五人を含めて八人が一回戦に駒を進める。
米屋がいない日、川田と常間が王様となり、クラブを牛耳る。また、クラブが終わったあとに大晴は、川田が一年生を困らせていたことと、また父親をネタにバカにしたことに腹を立て、常間と川田を倒して自分が次のキャプテンになることを宣誓する。
小玉はテレビきんきの保田から予選一位通過の連絡をもらい、妻の恵子に優勝賞金百万円を好きに使わせてほしいとお願いし、承諾をもらう。
三日後、小玉は本城に誘われて、次の料理対決の一回戦で出す料理を試食し合うことを約束する。ただし、当日は小玉だけが白いカレーうどんを作っただけだった。
料理対決一回戦の収録。小玉のいるBグループは午後からの収録。午前中で、すでに大山栄蔵と本城がAグループで勝ち上がっていたことが知らされる。またそこで、本城が小玉が作ろうとしていた白いカレーうどんを作ったと知らされて、小玉は別の料理を作ってなんとか一回戦を勝ち上がる。
その日の夕方、小玉のアイデアを盗んで一回戦を通過した本城は浮気相手のアリスと優勝賞金百万円で豪華温泉旅行に行く話をしていた。
大晴対常間の試合が開始。序盤は大晴優勢でゲームが進むが、それは常間の罠だった。常間は大晴のリズムを狂わせて追いつめるが、最後は大晴が巻き返して、大晴が勝つ。
大山栄蔵の部下である課長の村田は小玉を苦しめるために、子会社の川田チームにとんでもない量の理不尽な仕事を押しつける。
川田チームは夜遅くにまで村田からの仕事していた。休日出勤もしなければならない状況の中、小玉がクイズ対決(料理対決の準決勝)があると言い出して、川田は今にもキレそうになる。しかし、部下の飯田から大山栄蔵もクイズ対決に出ることを聞かされた川田は村田の思惑に気づき、小玉に必ずクイズ対決に出るように言う。
小玉は寝ぼけ眼のまま、クイズ対決に出演。初めはまだ良かったものの、ミスをして窮地に立たされる。しかし、最終問題で見事巻き返し、大山栄蔵とともに決勝に駒を進める。
クイズ対決に負けた本城は気分が悪い中、浮気相手のアリスに電話をかける。すると、後ろから妻の亜沙子が現れ、修羅場となる。その修羅場を恵子はたまたま目にしてしまう。
大晴と川田の試合が始まった。大晴は体が固くていつもの力が出せず、あっさり3ゲームを取られてしまう。しかしその後、反撃して川田をマッチポイントまで追いつめる。ただし、川田も得意のサーブで反撃し、勝負をタイブレークまで持ち込む。二人は力を出しきり、最後は川田が勝つ。
川田に負けた大晴は米屋の肩で泣きそうになるが、そこに川田が近づき、「すげぇおもろかった。また、やろうぜ」と言う、そして、「来月からお前がキャプテンになれ」と言い出し、大晴は混乱する。しかし、そのあとキャプテンになることを承諾して、川田とこぶしをぶつけ合う。
クイズ対決に出たことを大山栄蔵から聞いた村田は、三日後に川田チームの視察に行く。村田は小玉を含めて川田チームが疲弊していることを確認し、満足して帰る。しかし、これは川田チームの演技であって、実際は飯田が開発したツールによって、村田の仕事量は大幅に縮小されていた。ただ、小玉の疲れだけは演技ではなかった。家族にも内緒で、主任の井ノ山の部屋でムリをしながら、決勝に出す料理を試作していた。
小玉が市場へ食材を探しに行くと、偶然料理教室のあや子先生に出会う。あや子先生の誘いで、小玉は仲良くあや子先生とかき氷食べる。別れ際、また偶然、友達と同じ店のかき氷を食べに来ていた恵子が、今日は仕事だと言っていた小玉とあや子先生を遠くから見てしまい動揺する。
決勝戦当日、金属アレルギーの恵子は普段してない結婚指輪を探すが見当たらず、あきらめてテレビ局へ息子たちと向かう。
料理対決の決勝戦。テーマは奇しくも米料理対決。大山栄蔵は得意のリゾット料理とワインの組合せで、五人の審査員を唸らせる。一方、小玉も骨無しのハモの握り寿司を出して審査員たちの度肝を抜く。
試合の結果は三対二で小玉が勝つ。大山栄蔵や村田が情けない姿を見せる一方、川田チームや恵子たちは大喜びする。
優勝後、川田が小玉を飲みに誘うが小玉は用事があると言って、あや子先生とどこかに消えてしまう。その場面を見た恵子は胸を痛める。
次の日の朝、小玉が帰ってきて玄関で寝る。その日の夜、小玉の優勝祝いを家族で開く。そこで小玉は新しいプラチナの指輪を出し、サイズ確認のために恵子の結婚指輪を借りていたことを告白する。また、前の日は家族への手紙をマンガ喫茶で書いていて、そのまま寝てしまったことも言う。そして、小玉は家族それぞれへの思いを書いた手紙を読み上げ、恵子のときには海外旅行のパンフレットを出し、百万円はすべて恵子のために、使いたかったことも告白する。
小玉が手紙を読み上げると、家は幸せな空気で包まれる。そんな中、大晴は一番喜んでいる小玉本人を見て、父親には自分自身を幸せにする才能があるんじゃないかと思う。
jyuyonsai no musuko ga kizuita titioya no sainou (Japanese Edition)
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