KAIKETSUDEKIRU-HONTONO-NINIBAIKYAKU: JUTAKURONGA-HARAENAI KEIBAITSUCHIGA-KITA (Japanese Edition)

「任意売却」とは、住宅ローンが返済できなくなったときに活用する、債務整理の手法です。担保になっている不動産を売却し、住宅ローンの残債務を大きく圧縮して、スムーズな新生活のスタートが可能になります。
この本の趣旨は、「任意売却」という言葉に初めて触れる方々へ、基礎的な知識を身につけていただくことです。

住宅ローンを利用する場合、多くは返済期間30～35年で組むケースが一般的です。しかし、長期にわたる返済期間中に、返済が滞ることは珍しいことではありません。失業・離婚・病気等、ご本人も想定していない事態が起こることを、予期できないのは当然です。

著者は金融機関に勤務していた時期は債権者（金融機関）の立場で、その後は不動産会社で債務者のコンサルタントの立場で任意売却に携わってきました。
任意売却の業務を行うには、不動産コンサルティングやファイナンシャル・プランナーの知識とノウハウが必要です。

債務者の皆様が円滑な任意売却をできるよう、正しい知識を身に着けていただくため本書を記しました。ぜひ正しい知識のもと、良い不動産会社の任意売却コンサルタントへ依頼し、新しい生活をスタートするきっかけになることを望んでいます。

【目次】
はじめに

第１章　任意売却とは
　１．住宅ローンが返済できなくなると
　２．競売ではなく任意売却を
　３．任意売却を決めるまで
　　　　住宅ローンの繰り延べ
　　　　住宅ローンの借り換え
　４．任意売却ができる時期
　５．任意売却のメリット
　６．任意売却を進めるには
　　　　まず始めに
　　　　任意売却を始めるタイミング
　　　　一括請求後の流れ
　　　　任意売却による信用情報への影響
　７．任意売却で不動産を売る
　８．競売通知が来てからでも任意売却は可能です
　９．物件売却後の残債務について

第２章　個別ケースの任意売却
　１．離婚と任意売却
　２．多重債務にならないように
　３．リースバックとは
　４．任意売却を失敗するケース
　　　　任意売却の知識のない不動産会社
　　　　販売力のない不動産会社
　　　　金融機関が任意売却を拒否
　　　　コンサルタント選びが任意売却の第一歩

第３章　任意売却の事例をご紹介
　離婚した妻が連帯保証人で、夫が住宅ローンを滞納
　離婚して家が不要になるが売れない
　住宅ローンの繰り延べをしたが高額のマンション修繕積立金が問題
　病気を患い返済困難に

おわりに
　任意売却コンサルタントの見つけ方

著者紹介