Kaioujidan_Sho (KyorinsyaBunko) (Japanese Edition)

【復刻版の原本】
　この電子書籍は、以下の書籍の版面を複写し、シミ、ヤケ、活字のかすれ等をできるかぎり修正し、読みやすくした復刻版です（版面固定型）。
　福地源一郎「懐往事談」（「世界ノンフィクション全集／５０」所収（筑摩書房刊　昭和39年2月29日発行初版）
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【解説】
　「懐往事談」は、幕府の役人だった福地源一郎（桜痴）が、幕府士官した１８５９年（安政６年）から、６８年の幕府瓦解に至るまでの見聞を回顧したもの。福地は、幕府の通詞（通訳）として遣欧使節団に随行するなどしたが、維新後は、政府の岩倉使節団に随行。帰国後は東京日日新聞を主宰して、１９８８年に去るまで言論界で重きをなした。後に東京府会議員、衆院議員ともなった。
　本書では、幕吏である特権、尊王攘夷論の高まりの中での外交折衝の困難さ、遣欧使節の行動、大政奉還前後の事情などがいきいきと描かれている。幕府と薩長のどちらに偏することなく、比較的客観的に淡々と述べていることが魅力になっている（原本の解説より）。
　本書では、１８９４年に発行されたものの一部を省略している。

【ご参考】
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