【復刻版の原本】
この電子書籍は、以下の書籍の版面を複写し、シミ、ヤケ、活字のかすれ等をできるかぎり修正し、読みやすくした復刻版です。
巖本善治「増補 海舟座談」岩波文庫 1937年9月10日発行増補版)
※ 尾形仂氏による解説は収録しておりません。ご諒承下さい。
※ 端末によって見え方が異なる場合があるほか、復刻版の版面イメージの確認のためにも、無料サンプルをダウンロードし、確認の上でご購入下さい。なるべく大画面のタブレット、パソコン等でご覧になることをお勧めします。
【解説】
巖本善治は、「教育者・評論家。中村正直の同人社、津田仙の学農社農学校に学ぶ。キリスト教の立場から女性解放を説き、『女学雑誌』を創刊、また明治女学校校長となり女子教育に尽力した。『基督教新聞』主筆もつとめた。早くから勝海舟に関心を寄せ『海舟座談』を編集・刊行した。」(ウィキペディア)
勝海舟に明治20年以降、10年以上にわたって接し、その座談を筆記して公刊した。陳言では、次のように書かれている。残念ながら、8年間にわたる筆記録は灰燼に帰し、本書に収録されたものは、海舟の死の前の3~4年間の分ということになる。
「初めて先生に謁せしは、明治二十年八月とす。最後に先生に見えたるは、本年一月十四日とす。中ごろ拷然として覺醒せしより此方、先生高談の隻語片言悉皆筆記し、筐底に珍藏す。其の二十八年以前に係るものは、不幸、類焼に罹り、一切を失ふと共に、亦之をしも焼けり。其中、只だ既に公にしたるものと、記憶するものとの留存するあるのみ。其の二十九年以後のもの、殊舟に甚だ多しと雖も、素と是れ、先生應病與藥の説法にして、余が下根に對するの救濟に外ならず。屡ば之を復習して少しく自から策進すと雖も、本來之を公衆の前に呈すべきものにあらず。而して、尚ほ之を公にする所以のものは、先生一度び逝きてより、余輩只だ同門同信の士と相應酬して、深く先生の餘韻に聴き、以て渇仰崇拝の學を成さんと欲するの意あれば也。乃ち、先づ余が聞ける各種の談話の標本を見して以て天下の同人に問ふの端緒となさんとする也。」
海舟の口吻そのままに記録され、海舟が座談の名手だったことが実感されるとともに、幕末の歴史の生き証人として、幕末の歴史のあれこれを語った記録として貴重である。
KaishuZadan (KyorinsyaBunko) (Japanese Edition)
Sobre
Baixar eBook Link atualizado em 2017Talvez você seja redirecionado para outro site