言語・音楽・信仰・現代思想・精神分析・アラブ・イスラームを横断的に思考。
ブログ『数えられなかった羊』(http://arabic.kharuuf.net/)の一部記事に大幅な加筆・修正を加えたもので、ほぼ書き下ろしとなった記事を含みます。
計約23万字です。
筆者は京都大学文学部卒業後、流浪の末に職を転々とし、塾講師・肉体労働者・IT業界勤務等を経て細々隠れ暮らす日本一いい加減なイスラーム教徒。別名で翻訳書・著作あり。
紹介記事 http://arabic.kharuuf.net/archives/1606
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目次
はじめに
音楽・言語・信仰
音楽と信仰
クルアーンのバンク
読み書き能力と状況依存的思考、『声の文化と文字の文化』ウォルター・J. オング
モテるために、かつて言語は難しかった
畠山直哉『Blast』と物質の神、眼差し
『気仙川』畠山直哉 一度も存在しなかった過去
意図と内面と数えられなかった羊
わたしたち
無作法な書き言葉
三人目として付け加わるもの、四人目として付け加わるもの
倫理・暴力・社会
「貧者の核兵器」、暴力の公平性、死に向かう倫理
公正世界信念、「別の誰かが知っている」ということ
因果応報と「信じる」こと、割りと真面目なアホが一番幸せ
エンデの遺言、シルビオ・ゲゼル、イサカアワー、イスラーム金融
規範の負けしろ
気短さと待ちについて
間が抜けている
信仰のはなし
すごい体験と信仰
それがあなたにとってハラームなら、ハラームだ
けっこうダメなムスリムくらいで沢山だ
選ばないことでは無宗教にはなれない
プロレス史観、プロレス宗教
シルク、残りのもの
「科学的イスラーム」の問題と理神論
戒律と倫理的要請の適用
近い神
倫理的未完了
イスラーム的サッカー
寂しい信仰
抑圧ではない選択だ、というのは既に負けている
善悪以前に平等性と不可知性
宗教の誕生
つなぎとしてのアッラー
世の中とちょっと信仰のはなし
意図を認める、「本質的には」良いものとする
努力がいつも報われるわけではないが、努力しないでも手に入るものはある
「なんだかんだ言っても同じ人間」による寛容さなど寛容のうちに入らない
無自覚な者たちが他人に信仰を押し付ける
悪いことをしないより良いことをする方が大事
寄付の使い道
不安と希望と理不尽な神
起こったことは、常に最悪の中では最善である
恩はどこから返ってくるのか
「夢は叶う」とプルトノミー
「信仰が無いことにいまさら苦しむ」について
もっと信仰のはなし
テストは今もって継続中なのではないか
目を覆わないでいるには、覆っている手を別のことに使うしかない
「どのみち生れていた」という諦念
あなたが子供であることは、神様が引き受けて下さるから
わたしの欲望は、アッラーの欲望であり、ただアッラーのみの欲望である
それは、見ることのできないはずのものが、世界の一部に具体的に張り付いている、一つの染みなのだ
飴のような時の中へ
誰にでもそれぞれの孤独がある
正しさは適度に覆われなければならない
死の経験
わたしは、わたしの存在する限りにおいて、零度の信仰を生きるだろう
本のはなし
『ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記』常岡浩介
『地図が読めないアラブ人、道を聞けない日本人』アルモーメン・アブドーラ
『マフフーズ・文学・イスラム―エジプト知性の閃き』八木久美子
『アラブ・イスラム世界における他者像の変遷』八木久美子
『グローバル化とイスラム―エジプトの「俗人」説教師たち―』八木久美子
『ジョークでわかるイスラム社会』早坂隆
『遊牧の文学―イブラヒーム・アル・コーニーの世界』奴田原睦明
『スーフィーの物語―ダルヴィーシュの伝承』イドリース・シャー 美沢真之助
『イラク―米軍脱走兵、真実の告発』ジョシュア・キー 井手真也
『イラク崩壊―米軍占領下、15万人の命はなぜ奪われたのか』吉岡一
『イスラーム世界の創造』羽田正
『イスラム世界の人生相談―ニュースの裏側がよくわかる』西野正巳
『イスラーム金融―贈与と交換、その共存のシステムを解く』櫻井秀子
『アフリカ21世紀―内戦・越境・隔離の果てに』NHK「アフリカ」プロジェクト
『パレスチナ』新版 広河隆一
『ヨルダン川西岸―アラブ人とユダヤ人』デイヴィッド・グロスマン 千本健一郎
『イスラムの怒り』内藤正典
『イスラームのロジック―アッラーフから原理主義まで』中田考
『ヨーロッパとイスラーム―共生は可能か』内藤正典
『イスラームの豊かさを考える』
『アラブ革命はなぜ起きたか』エマニュエル・トッド
『聖なる家族―ムハンマド一族』森本一夫
『フサイニー師「イスラーム神学50の教理」―タウヒード学入門』マフムード・アブ=ル=フダー アル=フサイニー 奥田敦
『社会は絶えず夢を見ている』大澤真幸
『中東 新秩序の形成―「アラブの春」を超えて』山内昌之
『イスラムを生きる人びと――伝統と「革命」のあいだで』川上泰徳
『わが盲想』モハメド・オマル・アブディン
『謎の独立国家ソマリランド』高野秀行
映画のはなし
『フライト』ロバート・ゼメキス監督 デンゼル・ワシントン
「クロニクル」ジョシュ・トランク、見る前に見られるもの
『パラダイス・ナウ』ハーニー・アブーアサド
ブログ『数えられなかった羊』(http://arabic.kharuuf.net/)の一部記事に大幅な加筆・修正を加えたもので、ほぼ書き下ろしとなった記事を含みます。
計約23万字です。
筆者は京都大学文学部卒業後、流浪の末に職を転々とし、塾講師・肉体労働者・IT業界勤務等を経て細々隠れ暮らす日本一いい加減なイスラーム教徒。別名で翻訳書・著作あり。
紹介記事 http://arabic.kharuuf.net/archives/1606
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目次
はじめに
音楽・言語・信仰
音楽と信仰
クルアーンのバンク
読み書き能力と状況依存的思考、『声の文化と文字の文化』ウォルター・J. オング
モテるために、かつて言語は難しかった
畠山直哉『Blast』と物質の神、眼差し
『気仙川』畠山直哉 一度も存在しなかった過去
意図と内面と数えられなかった羊
わたしたち
無作法な書き言葉
三人目として付け加わるもの、四人目として付け加わるもの
倫理・暴力・社会
「貧者の核兵器」、暴力の公平性、死に向かう倫理
公正世界信念、「別の誰かが知っている」ということ
因果応報と「信じる」こと、割りと真面目なアホが一番幸せ
エンデの遺言、シルビオ・ゲゼル、イサカアワー、イスラーム金融
規範の負けしろ
気短さと待ちについて
間が抜けている
信仰のはなし
すごい体験と信仰
それがあなたにとってハラームなら、ハラームだ
けっこうダメなムスリムくらいで沢山だ
選ばないことでは無宗教にはなれない
プロレス史観、プロレス宗教
シルク、残りのもの
「科学的イスラーム」の問題と理神論
戒律と倫理的要請の適用
近い神
倫理的未完了
イスラーム的サッカー
寂しい信仰
抑圧ではない選択だ、というのは既に負けている
善悪以前に平等性と不可知性
宗教の誕生
つなぎとしてのアッラー
世の中とちょっと信仰のはなし
意図を認める、「本質的には」良いものとする
努力がいつも報われるわけではないが、努力しないでも手に入るものはある
「なんだかんだ言っても同じ人間」による寛容さなど寛容のうちに入らない
無自覚な者たちが他人に信仰を押し付ける
悪いことをしないより良いことをする方が大事
寄付の使い道
不安と希望と理不尽な神
起こったことは、常に最悪の中では最善である
恩はどこから返ってくるのか
「夢は叶う」とプルトノミー
「信仰が無いことにいまさら苦しむ」について
もっと信仰のはなし
テストは今もって継続中なのではないか
目を覆わないでいるには、覆っている手を別のことに使うしかない
「どのみち生れていた」という諦念
あなたが子供であることは、神様が引き受けて下さるから
わたしの欲望は、アッラーの欲望であり、ただアッラーのみの欲望である
それは、見ることのできないはずのものが、世界の一部に具体的に張り付いている、一つの染みなのだ
飴のような時の中へ
誰にでもそれぞれの孤独がある
正しさは適度に覆われなければならない
死の経験
わたしは、わたしの存在する限りにおいて、零度の信仰を生きるだろう
本のはなし
『ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記』常岡浩介
『地図が読めないアラブ人、道を聞けない日本人』アルモーメン・アブドーラ
『マフフーズ・文学・イスラム―エジプト知性の閃き』八木久美子
『アラブ・イスラム世界における他者像の変遷』八木久美子
『グローバル化とイスラム―エジプトの「俗人」説教師たち―』八木久美子
『ジョークでわかるイスラム社会』早坂隆
『遊牧の文学―イブラヒーム・アル・コーニーの世界』奴田原睦明
『スーフィーの物語―ダルヴィーシュの伝承』イドリース・シャー 美沢真之助
『イラク―米軍脱走兵、真実の告発』ジョシュア・キー 井手真也
『イラク崩壊―米軍占領下、15万人の命はなぜ奪われたのか』吉岡一
『イスラーム世界の創造』羽田正
『イスラム世界の人生相談―ニュースの裏側がよくわかる』西野正巳
『イスラーム金融―贈与と交換、その共存のシステムを解く』櫻井秀子
『アフリカ21世紀―内戦・越境・隔離の果てに』NHK「アフリカ」プロジェクト
『パレスチナ』新版 広河隆一
『ヨルダン川西岸―アラブ人とユダヤ人』デイヴィッド・グロスマン 千本健一郎
『イスラムの怒り』内藤正典
『イスラームのロジック―アッラーフから原理主義まで』中田考
『ヨーロッパとイスラーム―共生は可能か』内藤正典
『イスラームの豊かさを考える』
『アラブ革命はなぜ起きたか』エマニュエル・トッド
『聖なる家族―ムハンマド一族』森本一夫
『フサイニー師「イスラーム神学50の教理」―タウヒード学入門』マフムード・アブ=ル=フダー アル=フサイニー 奥田敦
『社会は絶えず夢を見ている』大澤真幸
『中東 新秩序の形成―「アラブの春」を超えて』山内昌之
『イスラムを生きる人びと――伝統と「革命」のあいだで』川上泰徳
『わが盲想』モハメド・オマル・アブディン
『謎の独立国家ソマリランド』高野秀行
映画のはなし
『フライト』ロバート・ゼメキス監督 デンゼル・ワシントン
「クロニクル」ジョシュ・トランク、見る前に見られるもの
『パラダイス・ナウ』ハーニー・アブーアサド