鎌倉時代の歌人、藤原定家の家集『拾遺愚草』のうち『建保四年院百首』の注釈を収録。釈文(読み物)の形で、通釈(口語訳)、典拠(本歌・参考歌など)、語釈、主題や技法についての解説をそなえている。難解な定家の歌を明快に解き明かしつつ、詞の微妙なニュアンスの読み取りにも細心の注意を払った。シリーズ全20巻(予定)の第14巻。
建保四年(1216)、三たび後鳥羽院に詠進した百首歌である。定家は苦吟しつつも洗練された技法を様々に駆使し、粒揃いの百首となった。「昨日けふ雲のはたてをながむとて見もせぬ人の思ひやは知る」、「夜もすがら月に憂へて音をぞなく命にむかふ物思ふとて」。
Kenpouyonen in hyakusyu zensyaku Syuuigusou zensyaku series (Japanese Edition)
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