その子は見たこともない服を着ていた。どうやら着物のようだった。
「あなた何年生? 学校どうしたの?」
りさが聞くと、出し抜けに少女はいった。
「あんたも死んじゃったの?」
「えっ? 死んだってだれが…」
いじめで苦しみ、死を想うりさ。
その目の前にふいにケサランパサランがあらわれる。
つかまえて秘密に飼えば、幸せになれるという伝説の妖精だ。
無我夢中でケサランパサランを追うりさ。
知らぬまに神社の暗い杜に入ると、
そこには見たことのない服を着た少女が立っていた。
生と死がさまよう異次元で出会い、語り合う二人の少女。
生者と死者の不思議な友情が生まれ、やがて二人は・・・。
kesaranpasaranwootte (Japanese Edition)
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