kyomou: megabanku no donkiho-te (Japanese Edition)

企業には必ず人事部がある。中でも、銀行人事部は特異な存在である。中央集権体制の要として権威を振るっている。あるメガバンクの頭取が３代続けて人事部出身者が占めたことがあった。銀行の人事部に属していれば、間違いなく出世はしていく。忠実に仕えれば仕える程、恩恵を享受する。本書は、その組織と組織の理不尽さを訴えた物語である。支店長になるまでは、第一選抜で昇進していた小沢は、その組織に迎合しない生き方を選んだ。その結果、多くの苦しみを体験することになるが、人生として後悔していない会社員生活を送れたと考えている。その生き方を残しておきたくなった。是非人生に悩む人たちに読んでもらいたい本である。自分の人生は自分で決め、自己責任で送るべきである。昇進する事だけが成功ではない。納得のいく人生が成功である。