内容紹介
中年カップル(もちろん、若いお二人でも)のための京都案内&京都デート指南本。「京都ぶらぶら」シリーズの続編第2巻です。初巻に劣らない魅力的な京都のあちこちをご案内します。
京の観光名所の内奥に隠れ潜む歴史と人間模様をサイドストーリーとして織り交ぜながら、
よりディープな京都の12カ月・春夏秋冬を紹介します。
二人でぶらぶらデートの前後にはラブラブでお食事&お茶タイムを。実際に訪れ食した体験から
お薦めの素敵な店を紹介しました。もちろんどの店も著者とは何の利害関係もありません。著者
の純粋な批評です。
ぜひお読みください。そしてラブラブの楽しい京都の旅へお二人でお出かけください。
【目次】
1 睦月のぶらぶら~「京都伏見酒蔵ふらふら巡り」と「油長」
2 如月のぶらぶら~「哲学の道」と「花かごパン」
3 弥生のぶらぶら~「鴨川のほとりを歩く」と「ル・ポン」
4 卯月のぶらぶら~「平安神宮」と「DA YUKI」
5 皐月のぶらぶら~「建仁寺」と「フロマージュ・ドゥ・ミテス」
6 水無月のぶらぶら~「詩仙堂」と「紫野和久傳」
7 文月のぶらぶら~「祇園」と「グレロ」
8 葉月のぶらぶら~「錦市場」と「ごだん宮ざわ」
9 長月のぶらぶら~「東本願寺」と「JR和久傳」
10神無月のぶらぶら~「吉田神社」と「ヴォッカ・デル・ヴィーノ」
11霜月のぶらぶら~「六角堂」と「伊右衛門サロン」
12師走のぶらぶら~「東寺」と「サントリー山崎蒸溜所」
「まえがき」
ほんま暑おすなあ。あんさんが京都に戻りはった時からなんや季節の過ぎるのが早うてはようて。そやけど、あんさんも歩くのが速おすなあ。もっとゆっくり京都の街を歩かはったらどうやろといつも思てますえ。京都は時間の流れがゆっくりどす。桜も紅葉もよろしおすけど、ささやかなとこも気い付けて見ておくれやす。
京都という姐さんはきれいで優しいのだが時としてぴしっと私にお説教をしてくる。でもその指摘するところは実に的を得ている。
日本人の精神性がたいそう欧米化し、あまつさえビジネスの色合いが濃くなって、もはや自分たちが日本人なのか何人なのか自信が持ちきれない。仮にまだ日本人だとしたらそれは本物の日本人なのかどうか、自分でも分からなくなっている有り様である。
そんな思いが胸に去来しながら京都の街に降り立つと、さっそく姐さんの声なのである。つまり私にとって京都という街は自分の心を写しだしてくれる鏡のような心地なのだ。京都では長い年月というふるいにかけられてさまざまなしきたりやこだわりが磨かれて来た。多少窮屈と思われる様式もそれぞれに理屈が通っており、理解してみるといささかも不合理なことは無い。むしろ効率最優先の今日にあっても新鮮にさえ思われることおびただしいのだ。それらのこだわりこそが日本の文化なのではないだろうか。明治時代以降、あるいは特に第二次大戦後欧米人と化した日本人が喪失してしまった「日本人としてのこだわり」が京都には失われずに遺されているのである。良い意味でのガラパゴス京都。それを京都のあちらこちらに見つけると、私は何とも嬉しい思いがこみ上げてくるのである。
だから、自分自身がだるくなってるな、と思ったらさっそく電車に飛び乗り私は京都を目指す。姐さんに叱ってもらうために。姐さんに褒めてもらうために。
内容(「BOOK」データベースより)
kyoto burabura 2 (Japanese Edition)
Sobre
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