小説『供犠 トリオソナタ2』
土居豊 作
この小説は、前作『トリオソナタ』で小説デビューして10年、満を侍して上梓した続編です。
物語の内容は、前作の主人公たちのその後を描いていますが、今度は主人公が指揮者の原隆志ではなく、高校時代の友人だった高山佑一に代わっています。原隆志が海外で活躍するのと対照的に、佑一は日本で謎の教団を立ち上げ、教祖として暗躍します。その教団には、高校時代、原とともに音楽を楽しんだ仲間たちも、信者や幹部として参加しているのです。
物語は、原や佑一たちが青春のひと時をともに過ごした高校時代のエピソードを絡めながら、佑一の危険な行動を描いていきます。
前作とは打って変わった内容の小説ですが、『トリオソナタ』で描いた人物たちが、時代の変化とともに人生を狂わせていく姿を書きました。
なお、本作の中に取り込んだあるエピソードは、かつて、文芸誌「すばる」新人賞で高い評価をいただいた短編を、リライトしたものです。
当時、すばる編集長だった方に、新人賞を受けられなかった理由を教えてもらったのですが、曰く「短すぎたこと、物語をまだまだ展開できるのでもったいない」というものでした。
そのアドバイスに従って、元の短編を核とした物語を展開させたのが、この小説です。今は亡きその元・編集長に、この『供犠』をぜひ読んでいただきたかった、と思います。
本作を、彼の魂に捧げます。
2016年初冬
土居豊
※
前作も、合わせてお読みください。
小説『トリオソナタ』
土居 豊 作
幻の昭和64年、20世紀末ウィーンに学ぶ若き指揮者が心に描くロマンチシズム!
「音楽の力は肉体に働きかけてエロスの炎に点火する…」
若きロマンチストが奏でる愛の第一楽章。
(Amazon内容紹介より)
kyougi toriosonata tsu (doiyutaka) (Japanese Edition)
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