Let me skip the Rainbow Bridge by 900000 merrily steps across Great Britain: Coast to Coast Path from Irish Sea to North Sea England (Japanese Edition)

空を吹き渡るような道行きだ。波が静かにもみあうかと見まごう丘陵地帯を金糸の道は見えたり隠れたり鬼ごっこをするように遠ざかる。天の目には、その上を見えないくらい小さな存在が鼻息荒くせり出しているのが見えている。頭上では雄大な雲が戯れあって地上に黄金の笑みを踊らせる。戯れは空の一角を盛り上げて風をなしたり治めたり、はたまたスポットライトを浴びせたり消したりして旅人を祝福する。感動は息つく暇も無い。孤高の旅人は一歩一歩で地球の軸を回している錯覚に襲われて愕然として立ち止まる。潤む瞳が何故なのかもうさっぱり解らない。（本文中より）