これまでに発表した新旧作品の中から名作をセレクト!
いちじくの実の皮を剥くように 母を剥く?
「それなりの覚悟はできているんだろうね」
と 夜の者は言うのでした
そのとおり今わたしは苦しんでいます 病んでいます
生まれながらに背負っている罪を償うために生きています
一日一日は死の猶予の時間 母を剥くことは わが身を剥くことなのでありました
著者プロフィール:
池谷 敦子(いけたに あつこ)
一九二九年 静岡県に生まれる。
一九四九年 同支社女子専門学校卒業。
一九九五年 『ブリキの月』
一九九六年 『猫のいる場所』
一九九七年 『ゆめぐろ中継所』
一九九八年 『象がくる空』
二〇〇〇年 『気がつけば風』
二〇〇二年 『夜伽』
二〇〇四年 『蟬 降る』
二〇〇五年 『青く もっと青く』
二〇〇七年 『眠れぬ夜のあなたに』
二〇〇九年 『バッタに会う日』
二〇〇九年 『ぐらべりま』
二〇一一年 『声のかたち』
二〇一二年 『合図』
二〇一三年 『朗読詩集 夜明けのサヨナラ(DVD)』
二〇一四年 『点字詩集―指先から広がる想像の翼』
Life sometimes (22nd CENTURY ART) (Japanese Edition)
Sobre
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