_ あらすじ _
辰也と出会ったのは蓮を忘れるための運命の出会いであって欲しかった。そんな舞の心ををいたずらにも運命はかき回し、母の辛い過去までも呼び起こしてしまう。過去を忘れるため土地を離れる事を決意した親子。そこから始まる別れと出会い、過去を忘れたまま芽生え始めた新しい恋。しかし、その恋は残酷にも忘れたいほど愛した人の弟だった。慕い合う兄弟の憤りのない想い。悲しみの先に見えたものは…。静かに流れる時の中で、誰の為に何を選びそして、過去を懐かしく思い返せる日のために進む未来…。親子の絆と兄弟の絆が心を打つロマンス小説 後編
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_ 中略 _
母の過去、父の死、辰也の事…。
頁をめくる様に、過去を伝えた母…。
突然聞かされたその話は、まるで他人事の悲しい物語を聞かされているのでは、と自分につながる事実とは、一瞬では受け取る事が出来ないでいた。
ただ、目の前で泣き崩れている母がとても小さく、
遠くにいる様に見え、慌てて母を抱きしめた。
「母さん大丈夫よ。大丈夫だから…。過去なんてどうでもいいの。もう、苦しまないで」
そう言いながら、苦しい過去に攻め続けられていた母の事を、しっかりと強く抱きしめた舞も、大粒の涙を流した。
母が、一人で抱え込んでいた苦しみは、自分がさらに深くしていた事だろう…。
結婚してしまった蓮への想いを絶つ事が出来ない私をみて、
きっと母は、自分の悲しい過去を映し出さずにはいられなかっただろう…。
そして、辰也と会わせてしまった事…。
その事で、さらに追い詰めてしまった事、聞かされた過去の事実より、母の苦しみの方が舞の胸を締めつけた。
MAIKOUHENN: WASURETAIHODOKOIWOSHITAICHIZUNAKOINOYUKUEHA (Japanese Edition)
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