メディアは進化する。メディアは変化する。メディアは提起する。
メディアの動向に関心を持つすべてのひとびとの必読書が、ついに登場。
かつて『メディアショック(シリーズ3巻)』で絶賛された著者による、最新の論考が電子書籍版で堂々の登場。
最新のメディア動向を的確に踏まえ、かつ、豊富なメディア史の知識にうらづけられた豊かな洞察が全編で展開する。
(本書「メディアショック+」につけられた「帯の言葉」より)
メディアと広告の近未来、ネット選挙、プライバシーやセキュリティ、学びの変容、テクノロジーの可能性と限界、デジタルと日本文化…。
ここには、多彩でユニークな視点から紡いだ「メディア論」の到達がある。
名著『メディアショック』シリーズの著者による最新の論考が電子書籍で登場!
(本書の「あとがき」より抜粋=著者自身の文章 )
この数年間に書き綴ったメディアに関する文章が、気づくとそれなりの量になっていた。すこし手を加え、いくつかのトピックにわけて整理をした。そうしてできあがったのが、この本だ。
じつはかつて、『メディアショック』というタイトルで、三冊シリーズの書物を上梓したことがある。このときのタイトルに思い入れがあったので、『メディアショック+(プラス)』という書名を選んだ。そしてこの時代に出すのなら、ということで、電子書籍化に挑んでみることにした。
メディアの変化はスピードが速く、文章を書きながらも、振り切られてしまいそうな気持ちを抱くことがある。それでも、こうした動きを長年見続けてきた者として、いま書き記しておきたい事柄を文章にしてみたつもりだ。
ほとんどが、読売新聞の電子版「ヨミウリオンライン」に連載するために書き続けたものだ。それに加え、いくつかの雑誌に載せた原稿と、この本のために書き下ろしたエピソードが含まれている。
まとめて読み直してみると、メディア状況を俯瞰した「スケッチブック」のような読み物に仕上がった気がする。
現在が、メディア環境のおおきな変化のプロセスにあることは確かなのだが、その向かう先に、何が待っているのかは、渾然としている。一冊の本にまとめた後でもそんな思いが強く残っていると書くと、いささか大袈裟だろうか。
ひととおり読んでいただければ、進行形のメディアの課題がわかるような構成をこころがけたつもりだ。ささやかな意図が、未知の読者にも届くことを願っている。
記載したすべてに関しては、もちろん筆者個人が責任を持つべきことだが、なかには、事実の誤認や、勝手な思い込みもあるかもしれない。各位のご指摘を待ちたいと思う。
今回は、「KSP(キンドル・セルフパブリッシング)」という方法に挑んでみた。なにぶんはじめてのことで、とまどいもあった。けれど、なかなか楽しい経験で、いまは、著者と編集者を兼ねた仕事をし終えたような気分がしている。読みやすさを考え、上下巻の二冊に分けて、公開をさせていただくことにした。
(本書の目次)
「上巻の目次」
第1章ネット時代に「選挙」はどう変わろうとしているか
❶インターネットと大統領選挙
❷ネット選挙と日本の現状
❸日本のネット選挙を冷ややかに見てみると
❹日本ではネット選挙が活性化するか
❺ネット活用選挙は今回も低調か
❻連邦予算の紛糾でソーシャルメディアの停止が相次ぐ
❼ヒラリー出馬宣言
第2章携帯型電話機の進化をどう見るか
❶スマホの更なる進化をどう見るか
❷LINEは電話することの「意味」を軽くした
❸カメラと携帯電話の蜜月
❹アップルの広告にみる映像リテラシー
❺スマホの適切な大きさはどのくらいか?
❻「アイフォン6のカメラがすごい」という声
❼新型アイフォン狂騒曲
❽アップルウオッチ登場は喧噪のなか
第3章スポーツとメディアの愛憎劇
❶二〇一四年ソチ五輪のネット配信と日米放送事情
❷ワールドカップ・ブラジル大会:テレビ放送はNHKが圧倒か
❸スーパーボールの広告はSNSを最大活用
❹ロンドンオリンピックで感じたこと
❺最新テクノロジーを取り入れるアメフト
第4章 書籍や出版はどう変わるか
❶コミックの電子配信強化の動きに思う
❷本の手触りと電子書籍
❸消費税アップは電子書籍の価格差を広げる
❹自費出版とセルフ・ハブリッシングの違い
第5章 「教える」と「学ぶ」の現在
❶MOOCs(ムークス)が話題になっている
❷授業の手法とメディアテクノロジー
❸コピペや剽窃文の検知ソフトが話題になっている
❹メディア接触時間を賢く消費する
❺美術品をデジタルデータで鑑賞する
❻病いとしてのスマホ依存
❼国際NGOの情報発信力に磨きがかかっている
第6章 ラジオが面白い
❶アップルのラジオ事業のインパクトを考える
❷地上波ラジオのデジタル化は多難な道行き
❸iTunes Radio登場のインパクト
「下巻の目次」
第7章 デジタル社会とプライバシー
❶セキュリティは「脱パスワード」志向へ
❷ネットと人探し
❸監視カメラ映像を使った広告と肖像権
❹デジタル・アフターライフ
❺フェイスブックの「なりすまし」手口にご用心
第8章 デジタル時代の広告とマーケティング
❶ショールーミングの破壊力
❷FLOWに込めたアマゾンの野望
❸ネット広告費がテレビ広告費を抜いた? それとも?
❹「広告マンの8割はいらない!」という刺激的な本を読んだ
❺バイラルビデオがキャンペーンの主役の座に
❻金融に学ぶ広告取引の未来
❼電車から中吊り広告がなくなる日
第9章 新しいテクノロジー登場の社会的インパクト
❶グーグルグラスは「玉砕」か?
❷腕時計型のウェラブル・コンピュータについて
❸スマートカー:車とスマホと自動走行
❹3Dプリンターって何だろう?
❺画像共有サイトは新しいステージに進めるか
❻FBがビジネス用途の仕組みを発表/FB@WORK
第10章 放送型コミュニケーションの変化
❶ネットフリックスは本当に「黒船」か?
❷ネットフリックス作品がエミー賞にノミネート
❸放送ビジネスの枠組みからはみ出してしまったテクノロジー
❹テクノロジーはテレビネットワーク秩序を破壊しているか
❺クラウドで映像字幕を作成する
第11章 日本語文化とネットとの相性
❶スタンプと表意文字の文明
❷年賀状とネットの微妙な関係
❸家庭の医学とデジタルメディア
❹フェイスブックの憂鬱
終章 本当に革新的なメディア技術とは
あとがき
メディアの動向に関心を持つすべてのひとびとの必読書が、ついに登場。
かつて『メディアショック(シリーズ3巻)』で絶賛された著者による、最新の論考が電子書籍版で堂々の登場。
最新のメディア動向を的確に踏まえ、かつ、豊富なメディア史の知識にうらづけられた豊かな洞察が全編で展開する。
(本書「メディアショック+」につけられた「帯の言葉」より)
メディアと広告の近未来、ネット選挙、プライバシーやセキュリティ、学びの変容、テクノロジーの可能性と限界、デジタルと日本文化…。
ここには、多彩でユニークな視点から紡いだ「メディア論」の到達がある。
名著『メディアショック』シリーズの著者による最新の論考が電子書籍で登場!
(本書の「あとがき」より抜粋=著者自身の文章 )
この数年間に書き綴ったメディアに関する文章が、気づくとそれなりの量になっていた。すこし手を加え、いくつかのトピックにわけて整理をした。そうしてできあがったのが、この本だ。
じつはかつて、『メディアショック』というタイトルで、三冊シリーズの書物を上梓したことがある。このときのタイトルに思い入れがあったので、『メディアショック+(プラス)』という書名を選んだ。そしてこの時代に出すのなら、ということで、電子書籍化に挑んでみることにした。
メディアの変化はスピードが速く、文章を書きながらも、振り切られてしまいそうな気持ちを抱くことがある。それでも、こうした動きを長年見続けてきた者として、いま書き記しておきたい事柄を文章にしてみたつもりだ。
ほとんどが、読売新聞の電子版「ヨミウリオンライン」に連載するために書き続けたものだ。それに加え、いくつかの雑誌に載せた原稿と、この本のために書き下ろしたエピソードが含まれている。
まとめて読み直してみると、メディア状況を俯瞰した「スケッチブック」のような読み物に仕上がった気がする。
現在が、メディア環境のおおきな変化のプロセスにあることは確かなのだが、その向かう先に、何が待っているのかは、渾然としている。一冊の本にまとめた後でもそんな思いが強く残っていると書くと、いささか大袈裟だろうか。
ひととおり読んでいただければ、進行形のメディアの課題がわかるような構成をこころがけたつもりだ。ささやかな意図が、未知の読者にも届くことを願っている。
記載したすべてに関しては、もちろん筆者個人が責任を持つべきことだが、なかには、事実の誤認や、勝手な思い込みもあるかもしれない。各位のご指摘を待ちたいと思う。
今回は、「KSP(キンドル・セルフパブリッシング)」という方法に挑んでみた。なにぶんはじめてのことで、とまどいもあった。けれど、なかなか楽しい経験で、いまは、著者と編集者を兼ねた仕事をし終えたような気分がしている。読みやすさを考え、上下巻の二冊に分けて、公開をさせていただくことにした。
(本書の目次)
「上巻の目次」
第1章ネット時代に「選挙」はどう変わろうとしているか
❶インターネットと大統領選挙
❷ネット選挙と日本の現状
❸日本のネット選挙を冷ややかに見てみると
❹日本ではネット選挙が活性化するか
❺ネット活用選挙は今回も低調か
❻連邦予算の紛糾でソーシャルメディアの停止が相次ぐ
❼ヒラリー出馬宣言
第2章携帯型電話機の進化をどう見るか
❶スマホの更なる進化をどう見るか
❷LINEは電話することの「意味」を軽くした
❸カメラと携帯電話の蜜月
❹アップルの広告にみる映像リテラシー
❺スマホの適切な大きさはどのくらいか?
❻「アイフォン6のカメラがすごい」という声
❼新型アイフォン狂騒曲
❽アップルウオッチ登場は喧噪のなか
第3章スポーツとメディアの愛憎劇
❶二〇一四年ソチ五輪のネット配信と日米放送事情
❷ワールドカップ・ブラジル大会:テレビ放送はNHKが圧倒か
❸スーパーボールの広告はSNSを最大活用
❹ロンドンオリンピックで感じたこと
❺最新テクノロジーを取り入れるアメフト
第4章 書籍や出版はどう変わるか
❶コミックの電子配信強化の動きに思う
❷本の手触りと電子書籍
❸消費税アップは電子書籍の価格差を広げる
❹自費出版とセルフ・ハブリッシングの違い
第5章 「教える」と「学ぶ」の現在
❶MOOCs(ムークス)が話題になっている
❷授業の手法とメディアテクノロジー
❸コピペや剽窃文の検知ソフトが話題になっている
❹メディア接触時間を賢く消費する
❺美術品をデジタルデータで鑑賞する
❻病いとしてのスマホ依存
❼国際NGOの情報発信力に磨きがかかっている
第6章 ラジオが面白い
❶アップルのラジオ事業のインパクトを考える
❷地上波ラジオのデジタル化は多難な道行き
❸iTunes Radio登場のインパクト
「下巻の目次」
第7章 デジタル社会とプライバシー
❶セキュリティは「脱パスワード」志向へ
❷ネットと人探し
❸監視カメラ映像を使った広告と肖像権
❹デジタル・アフターライフ
❺フェイスブックの「なりすまし」手口にご用心
第8章 デジタル時代の広告とマーケティング
❶ショールーミングの破壊力
❷FLOWに込めたアマゾンの野望
❸ネット広告費がテレビ広告費を抜いた? それとも?
❹「広告マンの8割はいらない!」という刺激的な本を読んだ
❺バイラルビデオがキャンペーンの主役の座に
❻金融に学ぶ広告取引の未来
❼電車から中吊り広告がなくなる日
第9章 新しいテクノロジー登場の社会的インパクト
❶グーグルグラスは「玉砕」か?
❷腕時計型のウェラブル・コンピュータについて
❸スマートカー:車とスマホと自動走行
❹3Dプリンターって何だろう?
❺画像共有サイトは新しいステージに進めるか
❻FBがビジネス用途の仕組みを発表/FB@WORK
第10章 放送型コミュニケーションの変化
❶ネットフリックスは本当に「黒船」か?
❷ネットフリックス作品がエミー賞にノミネート
❸放送ビジネスの枠組みからはみ出してしまったテクノロジー
❹テクノロジーはテレビネットワーク秩序を破壊しているか
❺クラウドで映像字幕を作成する
第11章 日本語文化とネットとの相性
❶スタンプと表意文字の文明
❷年賀状とネットの微妙な関係
❸家庭の医学とデジタルメディア
❹フェイスブックの憂鬱
終章 本当に革新的なメディア技術とは
あとがき