meijitaishojidai no eiri parodhi-ban hyakuninn-isshu nanashu gekan parodhi-ban hyakuninn-isshu siri-zu (Japanese Edition)

　私たちにお馴染みの百人一首は、カルタの形で私達に親しまれ愛唱されています。それぞれの歌の文句や調子は頭の中にしみこんでいます。ちょっとした語句を変えて笑いを誘ったりすることはよくあることですが、本格的に百首全部をパロディー化して笑い種にしようと、江戸時代から多くのパロディー版百人一首が刊行されています。それらの中から、本書は明治大正時代に刊行されたものを七種えらび、本歌と共に百首全部を絵入りで紹介します。
　本歌の小倉百人一首が高貴な人々の歌で、自然や恋が主な題材であるのに対し、パロディー版は全くの庶民の歌で、巷の風俗、生活の苦楽哀歓、個人の痴情や放蕩にゆれる生き様、などが題材です。パロディー版の歌のユーモア・滑稽さ・卑俗さ、そんな通俗性を楽しんで下さい。
　収載したパロディー版は次の七冊です。
　Ⓐ　『童戯百人一首』明治六年刊
　Ⓑ　『開化道戯百人一首』明治十六年刊
　Ⓒ　『珍妙道化百人一首』明治十七年刊
　Ⓓ　『狂句導戯百人一首』明治十七年刊
　Ⓔ　『道化百人一首』大正三年刊
　Ⓕ　『道化百人一首附狂句百人』明治三十九年刊
　Ⓖ　『北海戯作百人一首』明治二十一年刊
　一冊では、少々容量が大きくなりますので、上下二巻に分冊しました。
　本書下巻には５１～１００番の歌を収めます。