かつてトランジスタラジオをつくり、ウォークマンをつくって
人々の夢を形にしてきた日本の「ものづくり」は、
なぜ世界的な影響力を失ってしまったのか。
そのような問いや憂いの一方で、
ものづくりが叶える夢の担い手は大企業から「個人」へと交代し
世界規模で急速に影響力を増しつつある。
それは「メイカーズムーブメント」。
社会の情報化がもたらした“第三の産業革命”とも呼ばれるこの運動は、
誰もがネットを通じて部品を調達して組み上げ、
世界中に売ることが出来るようになったものづくりの「変革」を意味している。
もちろん日本も例外ではない。ものづくりの新世界において、
今こそ日本のものづくりを「再生」しつつあるその開拓者たちとの、未来への対話集。
1 川口盛之助
ガラパゴス家電は軍事産業の「禁止」が生んだ
──経営コンサルタント・川口盛之助が語る日本的ものづくりの過去と未来
2 小笠原治 Part A
3Dプリンタは最後の1ピースでしかない
──nomad代表・小笠原治が語る「つまらない」インターネットからものづくりへ
3 田子學
なぜデザインはマネジメントの武器になるのか
──『デザインマネジメント』著者・田子學が語る「市場のつくり方」
4 小西哲哉 近藤玄大 山浦博志
義手であることがプラスになる
──exiii創設者たちが語る筋電義手「handiii」の今後
5 岩佐琢磨
「グローバルニッチ」の原点はゲーマー時代にあり!?
──Cerevo・岩佐琢磨が語るメイカーズムーブメントの現在
6 小笠原治 Part B
過剰を抱えた人間のためのフロンティア
──DMM.makeプロデューサー・小笠原治が仕掛けるこれからのものづくりと「本当の」インターネット
7 特別対談・根津孝太×宇野常寛
レゴとは、現実よりもリアルなブロックである
8 大西裕弥
ロストエイジを生き延びた、日本的ものづくりを継ぎし者
──デザイナー・大西裕弥が語る三次元の美学
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