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    Naruto Music Hall Walking in the Architecture (Japanese Edition)

    Por MOMMA Hikaru

    Sobre

    『建築を歩く』は、書店では販売していない、「Amazon Kindleストア」でのみ買える電子書籍です。
    専門誌とはまた違った視点から、「よい建築(建物)」を写真とページを充分に使って、紹介しています。

    この号「鳴門市文化会館」は、第3号になります。基本的に、ひとつの建物を写真と文章とで詳しく紹介する記事と、
    ある地域の建築をいくつかまとめて紹介する記事、そしてその他の記事で構成しています。

    しばらくは隔月刊で発行していく予定です。
    雑誌といっていますが、時事的な内容はほとんどなく、いつ見てもいつ買ってもよい、
    ふつうの「書籍」と同じような体裁でつくっています。
    どちらかといえば写真がメインの、豊富な解説の付いた写真集、といったようなつくりになっています。

    ここから、今号の内容の説明になります。
    無料で、何ページかのサンプルが見られますので、実際にどういう紙面なのか、
    まず見ていただければ、と思っています。
    電子書籍ですが、いわゆるタブレットやスマートフォンをお持ちでなくても、パソコンがあれば誰でも見られます。
    今回は前号からいきなり増えて、全506頁です。
    ーーーーー
    1.「鳴門市文化会館」(設計:増田友也[京都大学増田研究室、生活環境研究所])
    今号は、文章なし、写真のみの型式です。300頁ほど使って、建物の全貌を紹介しています。
    写真を見ながら、実際に建物を歩いて体感できるようなつくりになっています。
    とりあげているのは、1982年に完成した、徳島県は鳴門市の鳴門市文化会館です。
    いわゆる劇場の建物で、ホールとホワイエ、そして会議室にロビーなどで構成された建物です。
    JR鳴門駅から少し南に歩いて行くと、撫養川の側に立つその雄大な姿が見えてきます。

    金色に光る南の壁、天井までのガラスが並んだ壁面、そして光に色をつける彫刻のような採光など、さまざまな要素が組み合わさったホワイエが一番の特徴でしょう。
    もちろんそれだけではなく、ホールや楽屋、そして障子の明かりが心地よいロビーなど、どの部屋もそれぞれに見どころがあります。
    複雑な形がまとまって全体を作り上げているコンクリートの力強い外観や、川の向こう岸からの遠景まで含めた、遮るものがほとんどない建物外まわりの空間とその表情にも、独特なものがあります。
    今回は朝・昼・夕・夜と、さまざまな時間、そして夏と秋というふたつの季節をまたいで、写真を撮影しました。
    外の光がふんだんに入る建物が、時間によってそして季節によってどのように姿を変えていくか、そういう点から見ても面白いかと思います。
    朝の早い時間、建物の外壁にずらっと並んだコンクリートの縦ルーバーが影をつくる時間がわたしは一番好きですが、天井全面が光る照明が灯ってからの夜間の姿も、朝や昼とはガラッと印象が変わってなかなかいいものです。
    真夏の真っ昼間、南側の金色の壁が一番明るい時間帯も含めて、とにかくいつ行っても違う様子で、写真を撮るのも非常に楽しい建物です。
    この建物、「鳴門市文化会館」の写真をこれほど多く撮影して、かつ多く掲載しているのは、いまのところそしておそらくこれからも本書だけです。増田友也さんに興味がある方はもちろんですが、ない方にも自信をもっておすすめします。
    末尾に参考文献とその解説を載せています。『増田友也著作集』や『「建築論」の京都学派』などを紹介しています。
    『増田友也著作集』は巻によってそれぞれ内容が異なりますが、まずどれを読んだらいいかなど、具体的に説明しています。

    2.「建築紀行その3 徳島・丸亀」
    連載、「建築紀行」。この記事は、ある地域の建築を、いくつかまとめて紹介するものです。
    それにくわえて、建物を見て、歩いて、建物について思ったこと、考えたことを文章であらわしています。
    なぜあの建物は「いい」のか、なぜあの建物は「きらい」なのか。
    そんなことを考えるヒントになるようにつくっています。
    もちろん、それぞれの建物の外・内の写真も、一緒に掲載しています。
    今回は徳島県の徳島市街と、主に丸亀を中心とした香川県の建物を紹介しています。
    新町川水際公園周辺の、LEDでライトアップされた橋の景観が美しい徳島市街からはじまり、香川県のさまざまな建物を豊富に紹介しています。
    今号でとりあげているのは、
    「夜の徳島市街」
    「瀬戸内海歴史民俗資料館」(設計:山本忠司、1973年)
    「香川県立体育館」(設計:丹下健三、1964年)
    「香川県庁舎」(設計:丹下健三、1958年)
    「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」(設計:谷口吉生、1991年)
    「金刀比羅宮」
    「鳴門市老人福祉センター」(設計:増田友也、1976年)
    などです。加えて、「ジョージ・ナカシマ記念館」、「瀬戸大橋記念館」(設計:山本忠司)、「坂出人工土地とその他の大高正人の建築」、「東山魁夷せとうち美術館」(設計:谷口吉生)、「旧金毘羅大芝居 『金丸座』」、「緑黛殿」(設計:鈴木了二)「西宮市民会館」「鳴門市役所」(どちらも設計:増田友也)なども、それぞれ少しずつ紹介しています。

    約130ページで、豊富な写真と独自の批評を加えて建物や町並みを紹介しています。
    全ての写真に説明書き(キャプション)をつけていますので、
    何が写っているのか、どういうところに工夫があるのか、ということが、わかりやすくなっています。

    3.「村野藤吾の建築 第2回:宇部市渡辺翁記念会館」
    第1号でとりあげた「カトリック宝塚教会」の設計者、村野藤吾(むらの・とうご)が設計した建築をとりあげるシリーズです。
    第3回は山口県は宇部市にある音楽ホール、「宇部市渡辺翁記念会館」をとりあげています。
    1932年の完成ですが、現在見てみても新鮮な空間が随所にある、すばらしい建物で、「鳴門市文化会館」とはまた違ったよさのある劇場建築です。
    80年以上も前の建物ですが、いわゆる様式建築ではなく、現代建築であり、したがってガラスブロックの印象的な休憩室や、
    音響もいいやわらかい印象のホール、さらに1階、2階どちらも柱や床がそれぞれ個性的なホールなど、どこを取っても優れた建物です。
    現代の建築ではほとんど見られない、建物の空間としっかりと調和したさまざまな装飾や彫刻そして照明器具の数々が多く残っていることも見逃せません。
    左右対称ながら威圧感のないその独特なカーブする外観も、雄大ながら親しみのある良い姿です。
    約40ページです。

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    編集長:門間 光(もんま ひかる)
    1990年、仙台市に生まれる。
    東北大学工学部建築・社会環境工学科卒業。
    現在、京都大学大学院工学研究科建築学専攻に在籍中。
    『建築を歩く』を、個人で制作しています。
    もう一人の著者、中村(東京大学大学院工学系研究科建築学専攻に在籍中)は大学の同級生です。
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    2015年10月14日 初版発行
    2105年10月25日 第2版発行(「建築紀行」を60ページほど増補)
    2015年10月28日 第3版発行(「建築紀行」に緑黛殿を追加)
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    第1号、『カトリック宝塚教会』も販売中です。村野藤吾の建築に興味のある方にとくにおすすめです。
    http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00YPIJM2A/
    第2号、『掛川市役所』も同じく販売中です。庁舎建築の理想的な姿といえる、透明な庁舎です。林昌二さんと日建設計の設計です。
    http://www.amazon.co.jp/gp/product/B013U0U4Q6/
    Baixar eBook Link atualizado em 2017
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