Naze watashiha saishiarinagara 35saide datsusarashite ryugakushitaka (Japanese Edition)

２１世紀は個人の時代と言われている。
大企業に生涯の人生をかけて安心して頼って居れなくなってきた。
個人が一人で稼げる能力を持つために、資格を持っているか、問われる時代だ。

村上和雄著「スイッチ・オンの生き方」から人間の遺伝子には計り知れない能力と可能性を与えられている。

中高年でも、生き甲斐を求めて、進路転換できるはず、第二の人生を考えては如何。
107歳までノミを振るった彫刻家平櫛田中さん、聖路加国際病院の日野原重明さんは１０３歳の今、5年先まで予定表
がびっしり、日本は今や世界一の長寿社会となった。

定年後の人生２０十数年を如何に過ごすか。

生き甲斐の問題は、今後ますます身近な問題となってきている。


この電子書籍は、３５歳で妻子がありながら、会社をやめて、第二の人生を
イタリアの正規5年制大学（ミラノ工科大学　建築学部）へ入り直し、卒業、国家試験合格までの男とその学生の妻として、出産と子育て
の経験を綴ったもの。

イタリアの建築と中世都市から学ぶもの。
20世紀は建築テクノロジーの成熟期、特に設備関係は完成期と言えるほどだが、超高層マンションが
はたして、人間本来の棲家とし本当に適しているか。

その他の気になる東京の都市計画として、日本橋の上に首都高速を跨がせる暴挙をした１９６４年のオリンピック
、歴史的中心地区の扱いを再考して、今度は２０２０年のオリンピック開催を好機と捉え、
日本橋上空の首都高速を除去して、２１世紀の新江戸東京計画を開始すべき。

東京都内に建物を造るときには、イタリアのチェントロストリコ（歴史的中心地区）的観点で都市を観（み）る必要がある。

建築家と政治思想・社会・一般大衆との関わり方、生き方の一例として、反体制派の建築家として、ナチスの強制収容所へ送られた
BBPR事務所のベルジョイオーソほか、収容所で死んだ２人のイタリア人建築家、バンフイ、パガーノ、と建築評論家ジョイッリの話など。

ミラノ、　スフォルツェスコ博物館の「ロンダニーニのピエタ」の展示場は、ヴァチカンの防弾ガラスで囲まれたピエタとは真逆、
反体制派建築家ベルジョイオーソの面目躍如のプランで、ピエタの周りを手に触れる近距離で一周できる。

質の高い作品こそ、作品と鑑賞者が緊張感を保持出来る事が必要、そのためには、柵で囲って近寄れない展示法ではだめ、この観点から、
４５０年前ミケランジェロが死ぬ数日前まで彫っていた、ノミの彫り跡を眼前に賞味できるのは、至福の瞬間である。


下記は目次です。項目をクリックすれば、そこへ飛びます。

　目次

　　一章　準備
人生はやり直しが出来る。
次のような人は読まないでください
この本を読んでほしい人
人生は「邂逅（巡り合い）」だ。
男の決心」は他人に相談するな
深く静かに潜行せよ
妻には最終決定の後で宣言せよ


二章　留学　
留学の目的と学校選定
提出書類の事
滞在許可証・在学証明書など数々の書類

三章　生活（妻・娘・息子と学生親父）
アパート探し
アパートの契約は慎重に
買い物はマーケットと野外市場
娘の幼稚園
妻は幼稚園のピアノ弾き
モンテッソーリのこと
幼稚園児も「口頭試問」の練習？
妻の懐妊
息子誕生
ママ欲しい（母親入院で娘泣く）
息子の怪我
施餓鬼の供養
アパートの管理人さん夫婦
近所付き合い
ミラノの路面電車

四章　学生生活
五年間の学生生活と卒業試験
必須取得単位数は三十二単位
公開卒業試験
国家試験

五章　終わりに
一時帰国の東京
東京の「歴史的中心地区（チェントロストリコ）」日本橋界隈
２０２０年まで「日本橋上空の首都高速除去」
反体制派の建築家たち
ピエタ・ロンダニ－ニ