「熱帯語の記憶」は二〇〇〇年九月に発行された「熱帯語の記憶、スリランカ」(南船北馬舎刊)の完全復刻版です。電子書籍版の作成にあたり、一冊の本を三部に分けました。 電子版では紙の本の二〇〇〇年版への加筆、二〇一五年時点での修正、旧版の語句の訂正、言い回しの変更など、著者自身が手を加えた部分があります。
「熱帯語の記憶2 日本語とシンハラ語」はシンハラ語の言語としての仕組みに焦点を当てて、シンハラ語の音素構成、文の仕組み、単語例を中心にまとめられました。「熱帯語の記憶2」に記された内容は「シンハラ語の話し方」(かしゃぐら通信編著)へつながって行きます。シンハラ語会話テキストの「シンハラ語の話し方」がどのようにして生まれるに至ったか、この「熱帯語の記憶2」をご覧なればその様子がつぶさに掌握できるでしょう。また、シンハラ語の中に日本語を見出すという著者の直感が生じた現場がシンハラ人の田舎の家の煮炊きをする土間だったことが、飾り気のないシンハラ語を素直に受け入れることにつながりました。
紙の本「熱帯語の記憶、スリランカ」で省かれた言葉の太古の記憶を記した部分が「熱帯語の記憶3 記憶をたどりゆく」で再現されています。当時、編集の段階で別の本に仕立てて「あじまさの島見ゆ」として発刊された内容を最初の構成に戻し、「熱帯語の記憶」に組み入れました。このことで「熱帯語の記憶」の全体像が見渡せるようになりました。
先に発行された「熱帯語の記憶1 エピソード」は著者がスリランカ料理を介してシンハラ語と接触を持つようになった時のエピソードを中心にシンハラ語の様々な側面を描いています。
あなたがスリランカの島に降り立って島を歩き出せば、この本の中の出来事がまるであなた自身の出来事であるかのように思われることでしょう。そして、この島に長年暮らしているかのようにあなたはシンハラ語を通じて島の人々の暮らしの中に溶け込んでいくでしょう。
nettaigo-no-kioku2 Japanese and Sinhala (Japanese Edition)
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