2005年に「まちせんBook」第一弾として発行した『ニュータウンの未来~多摩ニュータウンからのメッセージ』は、おかげさまで一年余りで品切れとなり、それに続く『ニュータウン再生』も長らく品切れが続いており、両書については再販等のお問い合わせを多数頂いております。
しかしながら、いずれも専門書という性格もあって再販に踏み切る事ができず、ご期待に添えない状況が続いていました。そこで、先に発行された『ニュータウンの未来』について電子書籍化を行い、kindle版として出版いたします。
収録されたデータ等が少しばかり古くなっていますが、多摩ニュータウンを知る一助となれば幸いです。
●内容紹介
これは多摩ニュータウンを題材とした、まちづくり・まち育て読本である。NPOなどの地域活動を通して知り得た基礎情報から、多摩ニュータウンを分析し、その問題点を探るとともに解決に向けた提案などを書き記している。これらの実践的な活動の一端を紹介することで、他のニュータウンでも役に立つ住まいづくり、まちづくりの切り口が見いだせるのではないかという一念でまとめたものである。(「まえがき」より)
●目次
ニュータウンの今をつかむ
第1章 人口と世帯に関すること
日本の人口減少が始まる/高齢化と住宅問題/少子化と住宅問題/家族事情/人口よりも世帯を読む
第2章 住まいに関すること
郊外に取り残される持ち家世帯/持ち家は職場を近づけ、借家は職場に近づく/空き家増加に潜む真実/大都市周辺の空き家状況/新築マンションラッシュの勢い/住宅・土地の負債額が伸び続けている
第3章 くらしと住宅政策
本当の豊かさとは何か/ホットスポットとコールドスポット/サスティナブルということ/住宅政策は大きな変革期にかかっている
ニュータウンに未来はあるか
第4章 多摩ニュータウン研究
多摩ニュータウンの誕生/多摩ニュータウン研究事始め/多摩ニュータウンの全体把握/持ち家と借家の空き家の意味するもの/多摩ニュータウンの賃貸住宅/多摩ニュータウンの分譲住宅/住宅供給は公的供給から民間の時代に
第5章 多摩ニュータウン開発の歴史
多摩ニュータウン開発の概要/多摩ニュータウンの輪郭/近隣住区理論とラドバーン・システム/多摩ニュータウンは生きている
第6章 多摩ニュータウンの居住
魅力ある街とコミュニティ/世代構成の歪なコミュニティ/世代交代の実態 ~多摩市の場合~/高齢者世帯の生活状況/高齢社会に真っ正面に向かう行政が勝つ
第7章 多摩ニュータウンの住宅・市街地
ライフスタイルに合った住宅整備/コンパクト住宅が新しいニーズに/地域発の住宅地開発/多摩ニュータウンの拠点市街地/持続可能な多摩ニュータウンを創るために
ニュータウンの未来を綴る
第8章 都市の資産
高齢者の財力を活かす/高齢社会の行政変革/公共交通に見る行政区の縛り/基盤整備は多摩ニュータウンの宝/団地管理組合は大地主/市民が守る都市の資産/資産の流動化
第9章 コミュニティ活動の仕掛け
多摩ニュータウンの地域活動/多摩ニュータウンは人材の宝庫/管理組合・自治会がまちを動かす/新たなコミュニティづくりへの挑戦
第10章 多摩ニュータウンでの住まいの循環
多摩ニュータウン版・住宅双六/公的賃貸住宅の空き家発生のメカニズム/多摩ニュータウンの居住継続困難世帯/問題課題に対する支援施策の提案
第11章 住まいを守り生み出す実践的行動計画
「永山ハウス(仮称)」の挑戦/団地管理組合の賃貸住宅経営の提案/ファミリー向け賃貸住宅を分譲住宅に変身させる/大規模コンバージョンによる住まいづくり/公営住宅のコンバージョン/住まいのお助け隊/地域のコミュニティビジネスの萌芽/住まいをつなぐ
おわりに
引き潮経済下の多摩ニュータウン経営/地球環境と多摩ニュータウン/人が織りなす地域力/魅力ある住まいの実現に向けて
あとがき
●紙の本での分量
194ページ
●著者紹介
秋元孝夫(あきもと たかお)
1949年生まれ
香川県出身
東京電機大学建築学科卒業
一級建築士、技術士(都市及び地方計画)
(有)秋元建築研究所 代表
特定非営利活動法人 多摩ニュータウン・まちづくり専門家会議 副理事長
※注意事項:図版を多用しているため、文字の大きさによってレイアウトが若干崩れる場合があります。予めご了承ください。
Newtown no Mirai (Japanese Edition)
Sobre
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