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    Ninjas textbook written by the last ninja (Japanese Edition)

    Por Seiko Fujita

    Sobre

    幼少より家伝である甲賀流忍術を修行・習得し、
    戦時中にはスパイとして諜報活動に従事。
    実在の人物「藤田西湖」が記した、忍術の心得と活用法。
    戦いを生き残るためのサバイバルテクニックの数々!


    ■自序より
    忍術の由来は古い。忍術は我が歴代の武人が、智勇を傾倒して工夫した軍事探偵術である。
    今日のスパイ術といふは、我が古来の忍術と同じ意味のものであるが、軍敗るれば白旗を揚げて降伏するを建て前とする西洋スパイ術は、単なる智術であって、勇気を伴はないから、その効果は薄い。
    智勇兼備であってはじめて戦ひに勝つ事が出来る。同じように軍事探偵術も智のみでは最後の奏功を欠く。我が忍術は、死して忠義の鬼となり、極天皇基を護るは大勇猛心を根元として工夫されたものであるから、之を基礎として今日の精妙なるスパイ術を取り入れる處に初めて軍事探偵術が完成するのである。操守のない智術は所論九匁の功を一箕を欠くの虞れがある。
    温故知新、稽古徴今は人世の通則である。余は、支那事変以来、幾度かの特殊の軍事任務に携わり、我が忍術の今日に處して最大価値あるを認識したのである。幸にして余は忍術甲賀流十四代の宗を承けて今日に及び、些か我が先輩の苦心の跡を窺ひ知るを得た。此の精神の伝統或は断絶せん事を虞、その一端を書き残して後人の研究に資せん事を思い立ち、本書を出版する次第である。但し之れ、広汎に亘る忍術のほんの一班であって、大成を他日に期する次第である。乞ふ諒とせられよ。
    昭和十七年
    著者誌す

    ■目次
    ・忍術の本義
    ・忍術の本領と使命
    ・忍術の由來
    ・日本に於ける忍術の發達
    ・忍術の諸流派
    ・忍術の方法
    ・忍術の忍は忍耐の忍なり
    ・最後は肉彈戰
    ・忍術の方法
    ・草木の利用
    ・火の利用
    ・土地の利用
    ・金の利用
    ・水の利用
    ・天象の利用
    ・石と土の利用
    ・生きた人間の利用
    ・鳥類の利用
    ・獸類の利用
    ・虫類の利用
    ・魚屬の利用
    ・心を以て心を制す
    ・謀計と秘術
    ・陽忍の術 遠入りの事
    ・始計六箇條
    ・桂男の術三箇條
    ・如影術三箇條
    ・くノ一の術
    ・里人の術二箇條
    ・身虫の術二箇條
    ・螢火術三箇條
    ・袋飜術二箇條
    ・天唾術二箇條
    ・弛弓の術二箇條
    ・山彦の術二箇條
    ・敵中潜入の術
    ・陽忍の術 近入りの事
    ・敵陣屋へ忍び入る時の用意
    ・水月の術
    ・陰忍の術 家忍の事
    ・四季辨眠大要
    ・年齡と心行とにより眠覺を察すべき三箇條
    ・逢犬術
    ・歩行の中座さがし
    ・除影術五箇條
    ・忍び入るべき夜の事八箇條
    ・必ず入るべき四箇條
    ・陰形術五箇條
    ・家忍人配り三箇條
    ・用心二箇條
    ・下緒利用七術
    ・通路仕掛け六箇條
    ・武道精神の高揚
    ・忍術の練習法
    ・整息法と歩行術
    ・跳躍、飛躍術
    ・潜水術
    ・心身の鍛錬法
    ・内臟の練習
    ・毒物、いかもの喰ひ練習
    ・苦難に耐ゆるの練習
    ・武藝、遊藝百般の練習
    ・忍者の服裝と携帶武器及び道具類
    ・印を結ぶは精神の統一
    ・九字護身法
    ・印明護身法、其他
    ・大死一番の覺悟
    ・古今スパイ戰術の實際
    ・現代の國際諜報戰
    ・列國密偵戰時代
    ・ハート矢印の箱
    ・唖の手眞似、其他
    ・西洋の女スパイは邪道
    ・我が忍術の強さ
    ・斥候の智惠
    ・後藤又兵衞
    ・蒲生氏郷
    ・前田利家
    ・秀吉、瀧川一益を飜弄す
    ・信長、淺井と對陣
    ・人を見たらスパイと思へ
    ・敵のスパイに乘ぜられぬな
    ・忍術の精神力
    ・忍術と尚武錬成
    ・日本武術は完全な體育法なり
    ・武術は積極的護身術
    ・弓矢は骨董品
    ・素面素小手の試合に復れ
    ・武術改革の根本
    ・最後は突きの一手
    ・拳銃に向ふ時
    ・スポーツを廢して武術に復れ
    ・眞の武術が必要
    ・忍術餘瀝
    ・小武器の研究
    ・飛道具
    ・角手、隱し物
    ・鎖と分銅
    ・獨鈷(印度の武器)
    ・十手、實手、鉢割り
    ・仕込みもの
    ・投げ物と鐵扇
    ・短棒(鼻捻り、ひしぎ、六寸、手の内)
    ・短刀の使用法
    ・現代護身法指南
    ・生兵法は大疵の基
    ・先づ氣を落付ける
    ・不意の一撃
    ・死地に陷つて生きる
    ・多數の暴漢に襲はれた場合
    ・相手が兇器を有する場合
    ・私の神通力體驗
    ・忍術傳書目録
    ・自序

    ■著者について
    藤田西湖(ふじたせいこ)1899年生。1966年没。甲賀流忍術を受け継いだ忍術家・武術家。幼少より家伝の忍術を修行し継承し、戦時中は諜報活動に従事した。「最後の忍者」という異名を持つ。甲賀流忍術以外に南蛮殺到流拳法、大円流杖術、心月流手裏剣術、一伝流捕手術も継承。
    太平洋戦争中は陸軍中野学校の準備段階より協力、同校開校後も教官として忍術の講義をし南蛮殺到流拳法を指導した。
    日本伝統武術の古文献を収集し、借覧しかできないものは筆写した。藤田の死後、これらの膨大な資料は遺族によって小田原市に寄贈され、現在は小田原市立図書館に「藤田西湖文庫」として収蔵されている。藤田西湖文庫は現在も武道史の研究者に活用されている。(Wikipediaより抜粋)

    ※本書は国会図書館デジタルコレクションがインターネットで公開しているデジタルデータを元に制作しました。原著となる「忍術からスパイ戦へ」は「東水社」から昭和17年に発行されました。同作品は著作権保護期間を満了したパブリックドメインです。内容には一切手を加えておりません。一部読みにくいところや、現代では自粛すべき表現、一般に通用しにくい言い回しなども含まれております。ご了承ください。

    ※本書はすべて画像で構成されております。

    本文モノクロ・328ページ
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