nitibeisentoukioukokumonogatari : nakajimatikuhei guramankanpanii (rikugunsentoukinotiti amerikakaigunwosasaetatetunotubasa) (Japanese Edition)

中島飛行機（現富士重工）を創設し「日本陸軍戦闘機の父」と讃えられた中島知久平、彼は飛行機の将来性を信じ幾多の困難を乗り越えながらも飛行機作りの技術屋として事業家として次々と高性能機を世に送り出して行った。やがて忍び寄る戦争の暗雲、危機を察した知久平は政治家に転身し戦争回避のために奔走する。しかし歴史はままならず戦火の渦に巻き込まれて行く日本、そして皮肉にも・・・知久平が生み出した飛行機達こそが戦いの主役となって行ったのだった。第2話　リロイ・グラマンをボスとする3人の航空技術者がいた。名も無き彼等がアメリカ海軍に売り込んだ飛行機は、まさに常識はずれの独創的な戦闘機だった。それが意外にも高性能を示し米海軍からの大量受注を獲得し巨大航空機メーカーの基礎を築くことになったのだった。戦中戦後、そして現在もパイロット達から絶大な信頼を寄せられ愛され続けているグラマンの航空機、そこには「グラマン鉄工所」まで呼ばれた頑丈な機体、性能を犠牲にしてでもパイロットの命を守ろうとするグラマン達の揺るぎないポリシーがあったのだった。