在宅介護をこれから行う可能性のある方、在宅介護を始めた方に伝えたいノウハウを一冊の本にまとめました。本書は、約6年間の介護開始から介護終了までの経験に基づいて、発生する課題とその解決法を示しています。本書で扱っている要介護者(母)は、骨折から在宅介護が始まり、脳梗塞での救急搬送を繰り返しながらも、大学病院での最後の入院までほぼ在宅介護で充実した最後の時間を過ごすことができました。
在宅介護で必要となるのは、介護を受ける人(母)と介護をする人(私)の信頼関係の構築です。次に大切なことはケアマネージャーを選ぶことです。ケアマネージャーは長い年月を一緒に旅をする時の道しるべを教えてくれる大事な人です。
在宅介護を支援する専門家は、医師、歯科医師、看護師、介護士、理学療法士、ケアマネージャー、薬剤師、介護会社の人など他にもたくさんの関係者がいます。介護をする家族は、専門家に圧倒されずにしっかりと要介護者の代理人として必要な情報交換を行い、快適な在宅環境を構築していきます。
要介護者が元気なうちに外出をしましょう。老いが進行するとだんだん遠出が難しくなっていきます。
少しずつ住環境も改善していきます。そして知恵を絞って事故が起きない環境を整備していきます。
介護する人には、決断しなければならないことや大きな責任もあります。本書では、どんな責任があるかも記述しました。
本書は、数々の課題に対しての対処事例を掲載しています。まだ介護を始めていない方には模擬訓練として、介護を始めた方には解決法の一つとして参考にしていただければ幸いです。
かつて、介護は女性がやるもの、嫁がやるもの、難しいことは無い、などと言われてきました。しかし、現実には、介護をする人には各種の専門家と協調して、要介護者の生活環境(介護環境)を維持することを求められます。また、住環境の向上と医学の進歩により、介護は、数年から10年以上の長期戦となるケースが増加しています。このため、一人で解決できることはほとんどありません。いろいろな立場の人たちと助け合う体制を作る必要があります。
何度も訪れる生命の危機と向き合いながら、プロジェクトチームを編成して最後まで諦めずに介護を続ける人の助けになれば幸いです。
Nursing care project: Wisdom and courage to spend up to the last in home care (Japanese Edition)
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