occhikoborenomachinisakuragasaita (Japanese Edition)

ー本書より一部抜粋ー

「太った豚よりやせたソクラテスになれ」
　これは、東大総長の言葉です。非常に的を射ている言葉だと思います。
　世の中には食べるために生きる人と、食べなくてもひたすら頭を使う人がいます。総長は前者を豚、後者をソクラテスと呼びました。
　私は自身の人生において、ソクラテスを選びました。勉強も一生懸命しましたし、小さい時は受験のために日々追い込まれていたのを記憶しています。

　しかし、人は誰しもソクラテスになれるわけではありません。
「少年よ大志を抱け」という言葉がありますが、上を見過ぎて今が嫌になることもあります。
　また、人は純真で優しすぎると、自分や人を傷つける事もあります。
　人間の人生は有限であるから、大志を抱きすぎると現状との落差で嫌になるのだと、これまでの人生で学びました。階段を、一歩一歩登っていくことが大事なのだと思います。
　つまり、自分の志に潰されてしまうことのないよう、前を進んでいくのがベストだと思うのです。