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    Okane ha mottomo yaritakunaikoto kara tukainasai (Japanese Edition)

    Por Nakamura Ayaemon

    Sobre

    この本は、次のような人のために書きました。

    ・ なぜか無駄遣いをしてしまい、お金が貯まらない人
    ・ お金持ちになりたい人
    ・ 人生をより充実させたい人
    ・ 国家破綻でお金が紙くずになっても生きていける、そんな準備をしておきたい人

    本書はそんな方向けに、「お金の使い方」と「お金との付き合い方」について説明しています。
    なお、本書では、株や不動産などの投資方法には一切触れていません。どちらかというと、節約を主とした考え方を説明しています。


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    ■ お金の稼ぎ方よりも、お金の使い方の方が重要

    「もっとお金持ちになりたい」
    「もっとお金を貯めたい」
    そう思う人は、多いかと思います。
    私自身も、お金は大好きです。

    ただ、多くの人が「どうやってお金を稼ぐか」ばかりを考えていて、「どうやってお金を上手く使うか」ということまでは考えていないように思います。
    実は、お金は、稼ぎ方よりも使い方の方が重要です。
    お金をどう使うかで、人生の自由度や満足度が大きく変わります。
    働いても働いても、お金をどんなに稼いでも「全然足りない」と思う人がいます。一方で、あまり働かなくても、豊かさを満喫できる人がいるものです。

    本書はそんな、「お金の効果的な使い方」について説明しています。
    欲しいものを最大限に手に入れて、なおかつそれを最小限の支出で手に入れる、そういう考え方を提案しています。


    ■ お金は「やりたくないこと」から使う、という考え方

    本書で伝えたいことは、至ってシンプルです。
    それが、「お金は『最もやりたくないこと』から優先的に使いなさい」ということです。
    普通は、「お金は欲しいものを買うために使うもの」だと思いがちです。
    ですが、それこそがお金が貯まらない、根本的な間違いなのです。
    詳しくは本編で説明しますが、お金とは、「嫌なことをせずに済ませるための道具」です。

    というのも、「好きなこと」や「やりたいこと」、「やっても構わないこと」というのは、あまりお金をかけずとも工夫次第、クリエイティビティー次第で満足が得られます。
    しかし「やりたくないこと」は、クリエイティビティーでも解決できないから、やりたくないのです。
    であれば、そこにお金を使って「やりたくないこと」を人生から取り除くとどうでしょう。
    例えば仕事が嫌なら、そのお金の分ほど仕事の量を減らすなり、他の人にやってもらって、自由時間を得るために使うのです。
    すると、残る領域は、クリエイティビティー次第で思う存分楽しめるものだけになります。
    すなわち、お金を「やりたくないこと」に優先的に使うことで、二十四時間ずっと「やりたいこと」ができるようになるのです。


    ■ 収入を先に増やそうとすると、悪いサイクルに入る

    一方で、「やりたいこと」に優先的にお金を使ったらどうでしょう。
    欲しいものや、高額なものを買って、満足しようとします。
    ですが、「やりたいこと」は、さほどお金をかけなくても工夫次第で楽しめるものです。
    他にも、欲しいものを手に入れた時の快感は、短期間で消えてしまうものです。
    ということは、工夫しさえすれば、お金をかけても満足度はさして変わらないものだと分かります。

    また、車などの維持費がかかるものを買った場合、高額であるほど、より多くの維持費を必要としてしまいます。
    その上、「やりたくないこと」は依然として残ったままです。
    すると、もし仕事が嫌だったとすれば、「もっと満足を得るには、もっと稼がなきゃならない」と思うようになり、やりたくない仕事をさらに増やしてしまいかねません。
    すなわち、お金を「やりたいこと」に優先的に使うと、満足度はさして変わらないのに、嫌なことがどんどん増えてしまい、結果としてやりたいことが縮小されてゆくのです。


    ■ 欲しいものを得るための考え方

    何か欲しいものがある場合、普通は「まずは収入を増やそう」として、足りなければ「支出を減らそう」として、それでも満足できなければ、「これで妥協しよう」という風に、工夫することを考えるでしょう。
    ですが本書では、その全く逆の、「欲しい豊かさを作り出すクリエイティビティーを身につける」→「支出を減らす」→「収入を増やす」という順番で考えることを提案しています。

    まずはクリエイティビティー、すなわち「工夫をする力」を身につけます。
    クリエイティビティーを発揮することで、お金をかけずに満足できる領域を見つけ出します。
    しかし、どんなにクリエイティビティーを発揮しようとも、できないような「やりたくないこと」が残ります。
    その部分に、お金を重点的に使うのです。
    そして人生から「やりたくないこと」を全て取り払える、最低限度額を求めます。この最低限度額は、一人暮らしの場合は一五〇万円程度で済みます。
    最後に、それ以上の額を実現する収入スタイルや投資方法を見つけ出す、という順番になります。

    こうすることで、支出を最小限に抑えながらも、人生の一瞬一瞬の満足度を高めて、最大限の満足を得られるようになります。
    本書ではそのような、「お金の使い方」と「お金との付き合い方」について説明しています。


    ■ 本書は、最大限の豊かさを得て、支出を劇的に減らすための本

    私はありがたいことに、会社を辞めてゲーム制作で独立して、二〇代のうちにセミリタイア(働かなくても長期間遊んで暮らせる状態)を実現することができました。
    私は高額所得者ではありません。むしろ、収入レベルは普通よりも少ないぐらいです。
    ですが、今でも十分に、二十四時間を好きなことだけをして、遊んで暮らせるだけの自由とお金を得ています。
    それは、本書のノウハウがあったからだと思います。

    私が持っている、それらの知識を本書に詰め込みました。
    本書を読み終わる頃には、少ない収入でも最大限の満足を味わえるようになるでしょう。
    そして、貴方にとっての「豊かな生活」を実現する方法が分かるかと思います。


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    ■ 目次

    はじめに
    第一章 効果的なお金の使い方
      お金は「最もやりたくないこと」に使うもの
      収入を求めると、いつまでも「必要な額」は貯まらない ほか

    第二章 お金を「やりたいこと」に使うと、こうなる
      なぜ、お金をいくら使っても満たされないのか
      「十分に食べていける豊かさ」と、「お金がたくさんある豊かさ」 ほか

    第三章 人間が本当に欲しいものは何か
      「自然な生き方」とは、狩猟採集的なライフスタイル
      農耕が、「お金があれば」という思いを生み出した ほか

    第四章 無駄な支出を減らす考え方
      ステップ一: ゴール(目標となる状態)を決める
      ステップ二: 「したくないこと」を抽出する
      ステップ三: 「最もしたくないこと」から優先的にお金を割り振る
      ステップ四: なくても構わないから順に捨てる ほか

    第五章 収入を増やすための考え方
      ライフスタイルに合わせた仕事を選ぶ
      お金を求める人ほど、お金を失う理由 ほか

    第六章 国家破綻時代を生き抜く、お金の智恵
      経済の未来
      個人の未来 ほか

    あとがき
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