Orasan no Onna Tozoku (Reikaimonogatari Digest) (Japanese Edition)

●この小説は、大正時代に書かれた出口王仁三郎・著『霊界物語』（全８１巻）の一部分を抜粋し、現代人に読みやすいようにアレンジしたダイジェスト版です。
●本編「オーラ山の女盗賊」は、霊界物語第６６巻第１章から第６７巻第１章までのダイジェストです。
●霊界物語に慣れ親しんでいただくことを目的にこのダイジェスト版を製作しました。霊界物語を原作にし、その文章を流用していますが、原作の趣旨を変えない範囲でアレンジを加えてあり、霊界物語そのものとは異なりますのでご注意下さい。原作は、飯塚弘明が運営するウェブサイト『霊界物語ネット』 http://reikaimonogatari.net/ で無料で読むことが出来ます。
●現代的な仮名遣い、文法に直し、難しい単語は平易な言葉に置き換え、分かりにくい用語やストーリーには注記を付しました。またメインのドラマにあまり関係しない人物やエピソードは省略しました。
●霊界物語の基礎知識は、飯塚弘明・著『超訳 霊界物語』（２０１３年、太陽出版）をお読み下さい。

【あらすじ】

三五教（あなないきょう）の宣伝使・照国別（てるくにわけ）の一行は、宣伝の旅の途中、トルマン国の「タライの村」で、バラモン軍の略奪の被害に遭った老婆サンヨと出会う。サンヨには二人の娘がいたが、姉（ヨリコ姫）は旅の修験者によって家を連れ出され、妹（花香姫）はバラモン軍によって誘拐されてしまった。
また里庄のジャンクも、娘（スガコ姫）がオーラ山の盗賊によって誘拐され、その許嫁（サンダー）も行方不明になっていた。サンダーはふだんから女装をしており一見、女にしか見えない美男子だ。

その時、国王から、国を侵略するバラモン軍と戦うために義勇軍へ参加せよという動員令が発せられた。里庄ジャンクは率先して召集に応じ、照国別も神教宣伝のために従軍することにした。
照国別の弟子・梅公も師匠の従者として同伴するが、神の命により、行方不明の四人の捜索・救出に従事することになる。

その頃オーラ山では盗賊の親分シーゴーと玄真坊の二人が、三千人の部下を率い、トルマン国を乗っ取り、さらには月の国七千余国すべてを征服するための計画を進めていた。夜中に民家に侵入し金品を強奪し女を誘拐する。その一方でインチキ宗教を作って信者を集め、金品を巻き上げた。こうして世界征服のための軍資金を蓄えていたのである。
サンヨの娘ヨリコ姫は家に修験者（玄真坊）がやって来た時、自ら家を出て行き、玄真坊の妻となっていた。世界征服の野望を胸に抱いていたのだ。そして頭角を発揮し、シーゴーと玄真坊の二人を尻に敷いて、ついにオーラ山の盗賊の女帝となってしまったのである。

スガコ姫とサンダーは盗賊によってオーラ山の岩窟に監禁されていた。花香姫はバラモン兵によってやはりオーラ山中で捕われていた。
梅公はオーラ山に行方不明の四人がいると啓示を受け、単身オーラ山に乗り込んで行く──

【目次】

　霊界物語ダイジェスト　オーラ山の女盗賊　／　出口王仁三郎・原作、飯塚弘明・編著

●凡例
●概略
●主な舞台
●登場人物
●一、暁の空
●二、祖先の恵み
●三、里庄の悩み
●四、愁雲退散
●五、神軍義兵
●六、女白浪
●七、神乎魔乎
●八、八百長劇
●九、亞魔の河
●十、恋の暗路
●十一、恋の懸嘴
●十二、相生松風
●十三、喰い違い
●十四、恋の夢路
●十五、女の度胸
●十六、真鬼姉妹
●十七、梅の花香
●解説


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