Pensirude Uchuuno Tobirawo Hiraita Otoko: Nihon Rokettono Chichi Itokawa Hideo Retorohakkazu (Japanese Edition)

レトロハッカーズ第27巻
戦後、日本での軍事、航空関連の研究開発は進駐軍によって禁止された。軍事関連の工作機械もすべて破壊、破棄された。多くの航空工学研究者は、自動車や高速鉄道の開発に転向していく。その中で、一人だけ「ロケットを飛ばしたい」という情熱を持ち続けた男がいた。戦時中、隼、鐘馗といった名戦闘機の空力設計をおこなった糸川英夫だ。糸川はなにもない状態での、長さ23cmのペンシルロケットから開発を始めた。4年後の国際地球観測年に高度100kmに到達するという時間との戦いだった。資金もない、材料もない、技術もない、あるのは知恵と情熱だけのロケット開発物語。
図版31点収録。

目次
立ちションベンで決まった内之浦発射場
今なら問題児の糸川少年
１枚で２枚分の働きをする翼
ボツになってしまう重戦闘機「隼」
糸川の最高傑作「鍾馗」
（糸川）ー（飛行機）＝０の方程式
１９７５年に太平洋を20分で結ぶ！
動きだしたペンシルボーイたち
電球15個のコントロールセンター
日本初のロケット事故
一発勝負の軌道投入
星になった糸川英夫、ロケットになった隼

2014年4月1日初版第2刷発行：
誤字脱字の修正をおこないました。
2015年10月３日初版第3刷発行：
誤字脱字の修正をおこないました。