Practical risk analysis and project management for the software deveropment: The quality reliabity growth model (Japanese Edition)

ソフトウェア開発に限らず、どんな業務や任務、或いはプロジェクトにおいても、達成すべきゴールを目指して、計画通りに進んでいるかどうかプロジェクトを管理することは重要な要件であることは云うまでもない。しかし、業務や任務の進行中には、無理な納期、工数不足、納期遅れ、品質の悪化、致命的な問題の発生、予算の超過など、多様な問題が偶発的に発生する。このように意図せぬ結果や障害など、円滑な進行を阻む様々なリスクが待ち受けていることは避けられない。
業務や任務、或いはプロジェクトを円滑に効果的に遂行していくためには、めまぐるしく変化する障害や問題をきちんとした計画の下に客観性と一貫性を持って、タイムリーに取り除いていけるような管理手法を用いることが必須の条件となる。
特に、ソフトウェア開発のプロジェクト管理では、造っているものが目に見えないと言われるモノだけに、開発状況が開発ライフサイクルに沿ってどのように推移しているのか、またどのような方向に向かっているのか、過去、現在、将来に渡って見えるようにすることが特に重要である。これはきちんとした考え方と計画性がなければうまくいかない。目に見えないモノの代わりとなる見えるモノを管理の対象として考えなければならないからだ。
また、開発をひとりのエンジニアで実施している場合には、ひとりで全ての範囲を見通せるので、あまり問題にならないが、開発規模が大きく複数のエンジニアで開発を進めるようになってくると、人員が増えるほど制御と管理することが容易ではなくなる。
　特に、変更を管理することが複雑であること、また、開発規模が大きくなればなるほど、開発技法がスパイラルモデルや反復型開発モデルなどのように進化すればするほど、管理範囲の規模が指数関数的に膨大なものになってくる。
　プロジェクトマネージメントの体系がしっかりと機能していないと、開発状況がどのようになっているのか追跡が不可能になってしまう。
　このような視点から、本書では、プロジェクトマネージメントの枠組みとプロジェクト計画の策定の様式、そしてリスク分析の実務について取り上げた。この実務を適用することによってプロジェクトの状況が過去、現在、将来に渡って見えるようになり、プロジェクトを制御し管理することが可能となる。また、変更管理、工数管理、予算管理、品質管理など、色々な目標対象のマネージメントも可能となる。
プロジェクトには、リスクが必ず存在する。
リスクとは、損失や危害、不確実な危険が伴う要因や進路を妨げるような正体不明な「もの」や「こと」を云う。
リスクは、プロジェクトの成功の前に立ちはだかり、プロジェクトが危機に瀕するような
事象を発生させ、プロジェクトに対して好ましくない影響を与える。
プロジェクトマネージャーは、リスクが発生した場合、プロジェクトの損失を最小化するためのリスク対応策を判断し、この執行の承認と許可を与える責任と役割も遂行しなければならない。
ソフトウェア開発に限らず、どんな業務や任務、或いはプロジェクトにおいても、達成すべきゴールを目指して、計画通りに進んでいるかどうかプロジェクトを管理することは重要な要件であることは云うまでもない。しかし、業務や任務の進行中には、無理な納期、工数不足、納期遅れ、品質の悪化、致命的な問題の発生、予算の超過など、多様な問題が偶発的に発生する。このように意図せぬ結果や障害など、円滑な進行を阻む様々なリスクが待ち受けていることは避けられない。
業務や任務、或いはプロジェクトを円滑に効果的に遂行していくためには、めまぐるしく変化する障害や問題をきちんとした計画の下に客観性と一貫性を持って、タイムリーに取り除いていけるような管理手法を用いることが必須の条件となる。
特に、ソフトウェア開発のプロジェクト管理では、造っているものが目に見えないと言われるモノだけに、開発状況が開発ライフサイクルに沿ってどのように推移しているのか、またどのような方向に向かっているのか、過去、現在、将来に渡って見えるようにすることが特に重要である。これはきちんとした考え方と計画性がなければうまくいかない。目に見えないモノの代わりとなる見えるモノを管理の対象として考えなければならないからだ。
また、開発をひとりのエンジニアで実施している場合には、ひとりで全ての範囲を見通せるので、あまり問題にならないが、開発規模が大きく複数のエンジニアで開発を進めるようになってくると、人員が増えるほど制御と管理することが容易ではなくなる。
　特に、変更を管理することが複雑であること、また、開発規模が大きくなればなるほど、開発技法がスパイラルモデルや反復型開発モデルなどのように進化すればするほど、管理範囲の規模が指数関数的に膨大なものになってくる。
　プロジェクトマネージメントの体系がしっかりと機能していないと、開発状況がどのようになっているのか追跡が不可能になってしまう。
　このような視点から、本書では、プロジェクトマネージメントの枠組みとプロジェクト計画の策定の様式、そしてリスク分析の実務について取り上げた。この実務を適用することによってプロジェクトの状況が過去、現在、将来に渡って見えるようになり、プロジェクトを制御し管理することが可能となる。また、変更管理、工数管理、予算管理、品質管理など、色々な目標対象のマネージメントも可能となる。
プロジェクトには、リスクが必ず存在する。
リスクとは、損失や危害、不確実な危険が伴う要因や進路を妨げるような正体不明な‘もの’や‘こと’を云う。
リスクは、プロジェクトの成功の前に立ちはだかり、プロジェクトが危機に瀕するような
事象を発生させ、プロジェクトに対して好ましくない影響を与える。
プロジェクトマネージャーは、リスクが発生した場合、プロジェクトの損失を最小化するためのリスク対応策を判断し、この執行の承認と許可を与える責任と役割も遂行しなければならない。