・データ分析の本を読んでも効果が出ない・・・
・問題解決の本を読んでも分かった気になって実践できない・・・
・仕事でもっと意思決定の力を高めたいがどうしていいかわからない・・・
本書はまさにこれらの悩みを持つ方のために書かれた。
ビッグデータ・統計・データ分析・問題解決手法・論理思考など、流行語は飛び交いますが、
果たして仕事の成果につながってるだろうか?
個別のトピックやノウハウ的な話に閉じていては、断片的な知識をつけてもなかなか結果に
つながらないのが実態ではないだろうか?
本書は、今の「分析」や問題解決のあり方に疑問を投じて、本当の成果につながるための
考え方を余すところなく書き下している。
いわゆるノウハウ本ではなく、10年後も通用するエッセンスを詰めた本ともいえよう。
尚、この分野に全く知識がないかたでも楽しめるように、専門用語は使わず(但し統計知識
だけは例外)、平易な言葉で説明している。
最新のビジネストピックという栄養補給としても有用な書である。
------------------------------------------「序章」より-----------------------------------------------
序章:分析力のジレンマ
本書は、分析力に関して触れていますが、本質的には問題解決力を高めることを目的と
しています。
私は、分析に関するITシステムを提供する仕事に長年関わってきました。企画段階から
導入計画・教育・サポートなど、あらゆるシーンでお手伝いをしてきましたし、私も企業活動
の中で分析と呼ばれる活動は行っています。
幸い、「ビッグデータ」「論理思考」といった流行のおかげもあり、分析に関心を持つ人が
急激に増えています。
しかし、残念ながら分析に興味は持っても実際のビジネス効果に行き届いていないのでは
ないか?というのが率直な感想です。
確かにこの手のものをテーマにした書籍を開くと、データ分析を導入することで「キャンペ
ーン効果が20%向上した」、等の事例が登場していますが、どうもそれと実際の現場では
乖離を感じてなりません。
そしてその問題の大半は、分析ツールに関するITリテラシーというよりは、分析に対する
取り組みを正しく行えていないからではないか、という仮説を持っています。
詳細は本書内で触れますが、特に課題と感じているのは、次の二点です。
・分析として取り組むべき課題が不明瞭
・分析した結果が実行に反映されない
つまり、データ活用のイメージが強い、いわゆる分析と呼ばれる活動の前後がボトルネック
になっているということです。
そして、皮肉にもそのようなデータ活用としての分析力が高いほどこの壁が高く感じるジレ
ンマさえ発生しています。
つまり先ほど抽象的に書いた仮説をもう少し具体化すると、「分析を単にお題とデータを
預かって回答して終わり、という請負作業と誤解しているのではないか?」と感じています。
本書では、分析力を改めて定義して、効果を出すことを主眼においた問題解決の考え方
をご紹介しています。
より実践的になるように、いくつかのプロセスでは技法の解説も加えていますが、それより
も重要な心構え・考え方を重視しています。
私の仮説が立証されるかどうかはさておき、分析に対する関心が高まるほど、その効用が
疑問視されるようになってしまうのは、非常に残念なことです。
尚、本書において対象としている読者は、個人・組織における活動で分析力を高めて成果
につなげたいと願う方々です。既に分析力を駆使してある程度満足した成果を出している
方は、最新のビジネストピックの補充として楽しんでください。
そして、分析に何がしかの関心があるか、やってはいるもののどうも成果が出ない、といった
悩みを抱えている方には、是非真剣に読んでいただきたいです。
そして、本質的には問題解決力の強化につながることから、ビジネス以外の用途でも効果
があると思います。
現代は変化が激しい時代、先の読めない時代などとメディアでは煽りも含めて蔓延している
感がありますが、それで思考停止するのではなく、少しでも主体的に目の前の課題に取り
組み、企業の、そして読者の皆様個々人が人生の目標達成に近づける一助となればこれ
に勝る喜びはありません。
Reality In Analytics: Problem Solving for the next 10 years (Japanese Edition)
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