私の探偵趣味は「絵探し」からはじまる──。
戦後の混乱が尾を引く昭和二十四年七月、江戸川乱歩は月刊誌「新青年」に自伝を連載することになり、幼いころ夢中になった絵探しの回想から稿を起こした。だがその原稿は封印され、「涙香心酔」と題した章に「涙香本の、あの怖いような挿絵をのぞいたり、その絵の簡単な説明を聞かせてもらったりした」記憶を綴って、乱歩は長い自伝の起点とする。
絵探しに発したという探偵趣味は、乱歩の作品にどう反映されているのか。乱歩はどうしてその夏、自伝の執筆を始めなければならなかったのか。絵探しの思い出はなぜ抹消され、黒岩涙香をめぐるエピソードにすり替えられてしまったのか……。
涙香、「新青年」、乱歩、とつづく一本の道をトレースした自伝『探偵小説四十年』に乱歩畢生のトリックを探り、ミステリー文学資料館(東京都豊島区池袋三丁目)の連続講座「『新青年』の作家たち」で圧倒的な反響を呼んだわけではまったくなかった講演に大幅に筆を加えた実話読物「涙香、『新青年』、乱歩」(四百字百十八枚)がキンドル本になりました。
さらにおまけとして、昭和三年発表の「陰獣」にまつわる乱歩と横溝正史の確執を浮き彫りにした「『陰獣』から『双生児』ができる話」(四百字十六枚)を併録。戎光祥出版の『横溝正史研究4』でもお読みいただけますが、このキンドル本のほうがずっとお安くなっております。
このキンドル本に登場する人名は次のとおりです。
明智小五郎、鮎川哲也、伊東四朗、稲垣足穂、巖谷小波、宇野浩二、浦島太郎、海野十三、江戸川乱歩、大江春泥、大下宇陀児、大杉栄、尾崎。
開高健、怪人二十面相、神近市子、川西政明、菊池幽芳、北川、紀田順一郎、北村薫、クイーン、黒岩涙香、甲賀三郎、郷田三郎、小酒井不木、小林信彦、小松、権田萬治、今野。
坂口安吾、佐藤績、沢木耕太郎、澁澤龍彥、島田荘司、昭和天皇、新保博久、左右田五郎。
高木、高木彬光、谷崎潤一郎、チェスタトン、角田喜久雄、ドイル、ドストエフスキー、戸塚睦夫、富田。
中島河太郎、中相作、長山靖生、夏目漱石、南波杢三郎、西田政治、延原謙、野村胡堂。
芭蕉、馬場孤蝶、ハムレット、林不忘、氷川鬼道、久生十蘭、平井太郎、ポー、本堂三木三。
牧逸馬、三島由紀夫、水谷準、三千子、三波伸介、村上裕徳、森下雨村。
柳下、山前譲、横溝正史、横溝武夫。
また、このキンドル本に登場する犬の名前は次のとおりです。
犬の小春。
なお、このキンドル本の表紙に使用した画像は三重県名張市にある江戸川乱歩生誕地碑の写真です。乱歩が生まれた名張のまちへ、どちらさまもどうぞお気軽にお運びください。
Ruikou Shinseinen Ranpo: Fu Injyuu kara Souseiji ga dekiru hanashi (Japanese Edition)
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