境界論、主体論、実在感獲得、世界観を著述した、坂本健蔵の自伝的小説
坂元謙蔵が13号地お台場に夜に時々集まる、ドラキュラの会というものに参加する。
そこには、シラーの群盗の現代版のような、ゲーテのファウストのワルプルギスの夜のような反社会的な実在感を求める女装する会員が集まっている。そしてそこでは、1930年代にドイツを中心に発信された人間家畜論が大きな思想的背景となっていた。
そこにワルキューレのような中年の女性が現れ、坂本健蔵を死の世界にいざなうようにも見える。人間にとって、本当に自己の意思で、選択できるのは死ぬことだ。そして死ぬ時期を明示することによって、すさまじい境界線が人生に設定され生きる意欲がわくというように話は進んでいく。更に下巻において、坂本健蔵の異様な葬式と遺言が語られる。
sakamotokenzonoRaptos-to-Dracula-no-akai sakamotokenzotetugakuron (Japanese Edition)
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