ーまえがきよりー
「あらゆる人間にとっての最大の悩みは、人間関係の悩みである」―
本書は、精神科医師・心理学者であったアルフレッド・アドラーが説いた「仕事」と「仲間」についての考察を本人の著書から紹介する。
アドラー心理学では、仕事、交友、愛の3つの問題のいずれかに分類できない人生の問題はない―と考えた(人生の3つの課題)。
ライフスタイルに関するアドラーの見解は、あらゆる悩みは対人関係に行き着く、というもの。あらゆる人生の課題は、対人関係に集約され、それは3つに分類される。そしてその3つの課題はいずれもがバラバラに解決されるものではなく、他の問題とのつながりから解決されるー。
社会の発展による「分業」によって、私たちは、多くの種類の訓練の諸成果を用いることができ、多くの違った能力を組織化することができるようになったが、ある人々は、この職業という問題から逃避し、共通の関心外の事にのみ没頭しようとする―
「人生において最大の困難に出会い、他者に最大の害を与えるのは、仲間の人間に興味を持っていない人物なのだ。人間のあらゆる失敗が生じてくるのは、そのような個々人の中からなのである―」とアドラーは語る。
アドラーは母親の役割の大きさ、学校の役割の大きさを強調した。「心が定まらなかったり、怠惰であるかして、職業を避け続けるという間違った訓練も、人生の初期に始まる。そうした子供が後になって困難に直面するのを見るとき、私たちは、その子の間違いの原因を科学的方法で見出し、その子を科学的な仕方で是正しようとしなければならない」。そしてアドラーは、人生の初期からの能力への気づき・訓練によって、人類に大きく貢献を果たすような人物のありようを詳らかにしてゆく。
「天才の場合には常に、子供時代の初期の訓練が明らかに見てとれる。そして、私は、天才の問題は、この事柄全体に光を投げかけてくれるものだと信じている。人類は、共通の福利のために多くの貢献をした人々のみを天才と呼ぶ―。」
「孤立の最高度のものは、狂気によって代表される。しかし狂気でさえ、もし他者への関心が呼び起こされるならば、治癒不可能ではない―」
人は仕事とどう向き合うのか。仕事の意味とは。
子供たちに伝える仕事との向き合い方。
人類に大きな貢献をなす(次世代)たちの教育法。
アドラーの語る「仕事(職業)論」・「仲間(交友)論」を紹介する。
(kindle版のみ特別公開)
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