信州、白馬在住の著者が、約100点の写真とともに伝える、フォトメッセージ。
ガイド本には無い、なにげない「冬の白馬」の魅力が満載です。
12歳の冬に白馬村に転校してきて以来、半世紀ほど白馬の冬を過ごしてきました。
大人になってからは絵やクラフト、デザインや物書きの仕事をしながら、小さなライフワーク・クラフトショップ「森の生活」を白馬で営んでいます。
仕事に疲れた時やアイディアに煮詰まった時、趣味のカメラ散歩で、ごく近所の写真を撮り続けてきました。
一年の半分以上を雪に囲まれて生活していますから、雪景色の写真がたくさんあります。
白馬周辺の冬のスナップ写真に、雪国暮らしならではの生活や遊びを、飾らない短い言葉を添えて本にしたら面白いかなと考えました。
白馬や雪国に暮らす人にとっては、見慣れた風景や当たり前の事柄でも、都会や雪のあまり降らない地域の人たちには、新鮮なことかもしれません。
どこの観光地もそうだと思いますが、観光客が訪ね歩く場所というのは、ほぼ決まっています。
一生に一度しか訪れることができない場所ならば、それでいいかもしれません。
僕は、愛する白馬を、四季を通して、もっと自由に、おおらかに楽しんでいただきたいと願っています。
さらに、冬シーズンの楽しみは、ゲレンデに行くだけではもったいないなとも思っています。
ゲレンデ以外というと、バックカントリーという言葉を思い浮かべますよね。
豊富な経験と優れた体力、さらに高価な装備と優秀なガイドを必要とするのが今流行のバックカントリーです。
そうではなく、スノーシューあるいは長靴だけでも楽しめる、本来のバックカントリー(裏山散歩)にこそ、僕は価値があるのかなと思います。
日々の暮らしの中、除雪の合間に見上げた空や、買い物ついでに見た北アルプスの夕焼けなど。
そんな、なにげない風景との出会いも、僕はバックカントリーだと思っています。
この本は白馬の優れた写真集でも、観光コースガイドでも、白馬をセールスする本でもありません。
特別な話や、とっておきのネタもありません。
敢えていえば、白馬に訪れる人が「暮らすように、深呼吸をするように白馬にふれる」ためのレシピ本です。
この本が、観光ガイドには紹介されていない、冬シーズンの素の「白馬」を見つけるきっかけになれば嬉しいです。
Snow story in Hakuba (morinoseikatsu publishing) (Japanese Edition)
Sobre
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