2016年6月15日更新、文章を修正しました。
時は3012年、地球はロボットに支配されていた。
やがて人間の脳を機械に換えて従わせるため、ロボットによる人間狩りが頻繁に行われるようになった。君はそんな捕らえられた100人の中の1人だ。人々は老若男女さまざまだが、子供の姿は見当たらない。皆、一様に不安そうな表情を浮かべている。
君たちが入れられたのは鍵穴のような形の部屋だった。人々が寄り集まっている円形の空間と、床の中央に黒と白のタイルが交互に張られたまっすぐな通路が合わさっている。通路の幅は約3メートル、タイルは正方形をしており、1枚が縦横80センチぐらいだろうか。通路は先の方で壁に突き当たっており、そこでタイルも途切れている。逃げ出そうと辺りを見回すが、どこにも扉らしきものが見当たらない。どこからどう入れられたのだろうか? 君はこの異様な部屋で意識を取り戻したのだった。おそらく他の人々も。
君が他の方法を探すべく立ち上がった時、天井から小さな金属製の六面体の物体が2個落ちてきて、乾いた音を響かせた。人々は爆弾か何かかと思い、恐れおののく。見上げると、サイコロの真上の天井に小さな穴が開いており、見ている間にすぐにその穴は小さくなって消えた。君はその物体の正体を確かめるために慎重に近づく。どうやらサイコロのようだ。面に3つや5つの点が刻まれている。
その時、突然どこからかロボットの無機質な声が響いた!
「ソノサイコロヲ1コ、マタハ2コフッテデタカズダケクロトシロノタイルノユカヲアルケ。タイルノドレカニスウジノカカレタカミガオイテアル。ソノスウジノカズダケタイルヲモドルカススムコトガデキルガ、ツカワナクテモカマワナイ。キメラレタポイントニトウタツシタモノハココカラニガシテヤル。ダガ、アルテイドススンデポイントヲズレタラスグニコロス」
人々はざわめき、殺されるのを恐れて誰1人としてサイコロを振ろうとする者はいない。だが、このままではいずれ脳を機械に換えられてしまう。戻ってこなかった者がすべてそうだったように……。ここから逃がしてもらうには、サイコロを振る以外に方法はなさそうだ。君は覚悟を決めて2個のサイコロを拾い上げた。普通のサイコロよりも冷たくて、やや重みがある。その様子を全員が固唾を呑んで見つめている。
「デハ、サイコロヲフリ、ホヲススメヨ」
再びロボットの無機質な声が響く。君は緊張気味に辺りを見回しながら最初の黒いタイルの手前に立つ。
サイコロを1個、または2個振ろう。
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7が出た 8へ 8が出た 9へ
9が出た 10へ 10が出た 11へ
11が出た 12へ 12が出た 13へ
44パラグラフゲームブック、挿絵1点。サイコロ1~2個必要です。
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