江戸の酒合戦をユーモラスに描いた『水鳥記』!
崩し字の勉強に便利な崩し字・翻字対照!
崩し字解読の練習に便利なように版本画像と翻字を同じページに並べました。
茨木春朔(1614-1671)が地黄坊樽次の名に託して書いたとされる『水鳥記』は慶安の酒合戦をさらに軍記物の体裁を借りて誇張させたもの。たるつぐ、そこふか、さめやす、ただのみ、よいひさ、はちのみ、のみかつ等の名前をもつ酒豪たちが大塚の樽次と池上の底深の二方にわかれて呑み比べの酒合戦をする。酒豪の茨木春朔と池上太郎右衛門による酒合戦のあと慶安三年(1650)ごろまでには纏められていた。春朔の死後、この戯文が改変されたものが松会から1970年代ごろに出版されたのがこの底本。写本としても流布したがこれは刊本であるためよく目にするものとなった。国書総目録によると春朔生前の明暦元年の刊本もあるようだ。
『水鳥記』国会図書館所蔵本の画像に
江戸叢書第七巻(1916)所収「水鳥記」の翻字を合わせたが、江戸叢書の翻字はかなりお粗末だったので相当手をいれた
国会図書館デジタルコレクション
序
目録
一 大塚地黄坊由來 並 酒の威德の事
二 大塚地黄坊樽次そこふかが-門に吐血させ給ふ事 附 底深ふくりうの事
三 齋藤傳左衛門忠呑かへり忠して大塚へ飛札をさゝぐる事 附 同返簡の事
四 樽次道行の事
五 在々の水鳥等南河原へはせきたる事 附 底深在所へ使者を立らるゝ事
六 五カ條の制札たてらるゝ事
七 樽次藥師堂へ願書をこめ給ふ事
八 底深ほんぷく 附 さかろんの事
九 鎌倉甚鐵坊先懸 附 さめやすが事
十 底深亂舞 附 いなりたくせんの事
十一 底深與力をまねく事 附 名主四郎兵衛松原へ向事
十二 樽次まつばらにつき給ふ事 附 平塚のらいけん坊もの見の事
十三 松原手合の事 附 樽明かうみゃうの事
十四 樽次大師河原へつけいりの事 附 ちんてつばうなのりの事
十五 甚鐵坊一二のたるをのみやぶる事 附 さめやすしゐふせらるゝ事
十六 近郷のもの共底深にかせいする事 附 樽次をりべおとしの事
十七 樽次さめやすをたづねさせ給ふ事 附 さめやすうたよむ事
十八 そこふか降参の事
十九 たるつぐ大塚に歸宅の事
奥書
SuichoKi KuzushiJi Kaidoku (Japanese Edition)
Sobre
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