ネブラスカ州オークバーに近いハイウェイ沿いで、おれはカフェを経営している。
おれは流れ者の大工だったが、オークバーでドリスと出会い、その二年後、中国人が経営していたカフェをドリスと続けるために大工を辞め、彼女と結婚した。
ドリスとの結婚は二年間しか続かなかったが、エアストリームで生活しながら店は五年間続けている。エレンというウェイトレスを雇って。
ハイウェイ沿いの店には、時に変わった人々が訪れる。
店で酔いつぶれてしまうアル。
相棒を失ったカウボーイ。
食料品の配達をしてくれる体は巨大だが親切なマック。
バックパッカーのアキラ。
おれと別れたあと子持ちの男と結婚し、その後男が消えてしまい、男が残したチャーリーと店を訪れるドリス。
ボランティア活動をする中学生。
そして、離婚をし、ニューヨークに子供を残してカリフォルニアに向かう途上のベス。
ベスは、恋人とのけんかが原因で休んだエレンに代わって店を手伝うことになり、店に必要な人物となってゆく。
いつの間にか、ベスは店だけではなく、おれ自身にとっても必要な存在になっていた。
ベスがおれに、ニューヨークを離れカリフォルニアへ向かっている理由を打ち明けられた時、おれはベスを店に引き止める。
しかし、ベスはカリフォルニアへ旅立ってしまった。
ドリスと別れてから抱き続けていた孤独感は、ベスが去ったことでより一層、耐え難くなっていった。
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