(竹取物語について)
竹取物語は、平安時代の初期、十世紀の半ば頃までに成立したと考えられる日本最古の物語集です。作者は不詳です。口承説話として伝えられたものが、「後漢書」や「白氏文集」など中国の書物の影響を受けて、初め漢文の形で完成され、後に平仮名に書き改められたものと考えられています。
竹取物語は、かぐや姫の物語として現代でも知らないもののない古典中の古典です。源氏物語には、「絵合」の巻に「物語の出で来はじめの祖(おや)なる竹取の翁」との記述もあり、後の古典に大きな影響を与えました。
(この本について)
原文については、パブリックドメインとなっていますが、以下のものより収録しました。これは、Wikisourceに含まれているものです。下記にその出典を明示します。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~Taiju/taketori.htm
古谷知新 校訂『竹取物語・伊勢物語・土佐日記・枕草子・落窪物語・狹衣物語』
(国民文庫 同刊行会 1910.9.11、再版 1911.4.10)
以上のものに、適宜誤植を訂正して適切なルビを振りました。また、類書に当たって妥当と思われる表現に差し替えた部分があります。
現代語訳は、様々な類書や古語辞典などを参考に、できるだけ分かりやすい日本語をこころがけました。原文での読みやすさを優先するため、ほぼ二ページほどになるように区切って現代語訳をつけてあります。
また、各章の初めに、その章のおおよその内容を簡単にまとめてありますので、内容理解がしやすくなっています。さらに、分かりにくい言葉や和歌の解釈については割り注の形で、カッコに入れて説明を加えました。
(古典教養文庫について)
古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。
1、古典として価値あるものだけを
これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。
2、読みやすいレイアウト
文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、Kindleはもちろん、iPhoneやAndroidなどのスマートフォン、iPadなどのタブレットでの読書に最適化しました。また、詩の一編一編など、小見出しにも索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。
青空文庫をベースとしている場合も、適切に処理してありますので、そのまま青空文庫の物をダウンロードして読むよりも格段に読みやすくなっています。
3、美しい表紙
プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。
4、スピーディーな改版
紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。
Taketorimonogatari Gendaigoyakutsuki (Japanese Edition)
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