talk to her (Japanese Edition)

《いろはちゃんと学校で話すことはあまりありません。目が合えば笑うくらいはしますが、そもそも目が合う機会自体がそうそうにないのです。目を逸らされているわけではない、と思います。というか、わたしはわたしでまた、いろはちゃんにそんなにしばしば目線を投げているわけでは、実は、ありません。そういう無意識の行為自体に、わたしはなかなか自覚的になれないでいました。いろはちゃんだって自覚しているかどうかはあやしいものです。
　そんなわたしといろはちゃんが、実は大の仲良しなのだと言ったら、みんなはおどろくでしょうか。》（本文より）